器質性、心因性の他の2つのEDパターン
『EDの原因の割合と性機能障害の種類』の記事に、半数以上のEDは精神的な理由であり、その原因の割合は、
- 心因性=52%
- 器質性=48%
また年齢は、
- 40代=20%
- 50代=40%
- 全体の人数=1130万人
と言われていると書いた。だが、そこに更に付け加えるなら、
- 混合型ED
- 薬剤性ED
- 全体の人数=1800万人
というキーワードである。まず簡単な人数の話からするが、これは、1998年の調査結果で1130万人だと言われていて、しかもそのEDの患者数の中には『軽度な症状』の人は入っていなかった。そして、現在の人数は1800万人ほどにまで増えている、ということが考えられているのである。ここからわかるのは、『EDの人数は思っているほどかなり多い』ということだ。しかも、『軽度ではない』人だけでカウントしているのだから、(これはEDに一応なるだろうな)という人を含めれば、更に数は増えるということになる。
まあ、でもこれは簡単なからくりで、(これはEDに一応なるだろうな)という人などほぼすべての男が当てはまるのだから、それは当たり前だ。そしてすぐに治る。それが『軽度』である証拠だ。そしてもう一つは、日本が抱える『高齢者社会』の問題だ。日本の少子高齢化は、世界が認める決定的な事実だが、そう考えれば、『男の中に高齢者の絶対数が多い』という図式がすぐに浮かんでくるわけで、だとしたら、『高齢者=ED(も含めた様々な病気を抱えている)』ということがわかるわけだから、EDの人数がそれだけ多くても、別にうなづける話だ。
また、ここに付け加えた『混合型ED』と『薬剤性ED』の詳細はこうだ。
混合型ED
動脈硬化が進行していたり、生活習慣病であったりする人が、更に何らかの精神的なストレスを受けて、EDを発症する。従って、心因性と器質性、そのどちらかということではなく、どちらも少しずつ影響している、ということはよくあることである。
薬剤性ED
薬によって引き起こされるEDだ。
等にも書いた様に、様々な薬によってEDが引き起こされることがある。その他にも、
- 利尿剤(サイアザイド系利尿剤)
- 降圧剤(末梢性交感神経抑制剤)
- 抗うつ剤(三環系抗うつ剤)
- 抗精神病薬(フェノチアジン系抗精神病薬)
- 睡眠剤(バルビツール系睡眠剤)
などがある。