EDと活性酸素の密接な関係性。酸化が引き起こす弊害
寿司は美味い。だが、美味い寿司はカウンターで食べる寿司だ。まさか、出前で取って、一日経った寿司が美味いと思っている人はいないだろう。生の魚を食べるのだ。時間が経てば経つほど味は落ちて来る。鮮度が落ちていくのだ。その理由こそが『酸化』だ。酸化した魚と鮮度の新鮮な魚。どちらが美味く、どちらが『状態が良好』なのかは言うまでもない。
この酸化だが、関係しているのは『活性酸素』だ。これは人間でも同じことだ。人間の体内で発生する活性酸素は毒性が強く、あらゆるところを酸化させ、鉄がさびてボロボロになるのと同じように、人間の『鮮度』を落とす。老化とは、この活性酸素の攻撃によって組織や細胞が変質したり弱ったりする現象をいうのだ。これによって、
- シミ
- シワ
- 花粉症
- アトピー性皮膚炎
- 喘息
- 不眠
- 男性更年期障害
などという弊害を引き起こされてしまう。また、それだけではない。酸化により遺伝子が傷つくと、
- 癌
- 膠原病
- 心臓病
- 脳卒中
- 糖尿病
- 肝硬変
- 胃潰瘍
- 高血圧
- 脂質異常症
- 通風
- パーキンソン病
- 肺炎
- 気管支炎
- 白内障
- 緑内障
- 神経疾患
- ED
という病気を引き起こしてしまうのである。『ED』だ。EDもこの活性酸素が大きくかかわっているのだ。活性酸素が脂質と結合すると過酸化脂質となり、血液を汚す。血管壁に溜まった脂質が酸化されると、動脈硬化の原因となる。
で書いた様に、動脈硬化とED自体にも密接な関係性がある。この活性酸素を発生させる要因は、
- 水質汚染
- 大気汚染
- 農薬・殺虫剤などの化学物質
- 電磁波を発生する電化製品
- 経済不安
- 健康不安
- 人間関係のストレス
- 過度な運動
- 食事
などが挙げられる。ストレスを受けるとコルチゾールという副腎皮質ホルモンが分泌されるが、このホルモンは合成にも分解にも活性酸素の発生を伴う。また、食事でもそのように活性酸素の発生を伴う場合があり、摂り入れた栄養素からエネルギーを取り出す際には、必ず活性酸素が発しする。また、保存剤や防腐剤などの食品添加物を解毒する時にも活性酸素は発生する。
また、『EDと一酸化窒素の密接な関係性とは』にも書いた様に、EDと一酸化窒素の関係性は密接だが、活性酸素によって血管壁が傷んでくると、血管内皮で作られる一酸化窒素の生成が妨げられる。ということは、男性機能の低下につながるわけだ。