睡眠不足で男性ホルモンが低下してEDになる
『睡眠不足や不規則な生活でEDになる理由とは』に睡眠とEDの関係性については書いたが、ここでは更に、睡眠によるメリットの詳細を書く。
その記事で、成長ホルモンやメラトニン、性ホルモンなどの重要なホルモンは、夜に眠ることでたくさん分泌される、ということは書いたが、更にそれだけではなく、体中の組織・臓器の点検・補修を行い、免疫力の主役であるリンパ球を作るなど、人間の生命維持のために極めて重要な様々な活動が寝ている間に行われているのである。中でも、男性機能と密接な関係性にあるのが、
- 体内酵素のチャージ
- テストステロンの増量
という働きである。これが眠っている間に行われているのだ。つまり、睡眠不足があると、これらの働きが弱まってしまうことになる。テストステロンの重要性については冒頭のリンク記事に書いたが、これがないとうつ病、薄毛糖、様々な問題を引き起こしてしまう。
睡眠不足が一週間続くと、男性ホルモンが10~15%減少するといわれている。また、睡眠不足ゆえにストレスがたまり、コルチゾールの分泌が増加する。それによって、『EDと活性酸素の密接な関係性。酸化が引き起こす弊害』にも書いた様に、それを分解をするときに活性酸素が発生してしまい、それだけでもEDの原因を作ってしまうわけだが、免疫力を低下させることにもつながるので、例えば、『抑鬱』といった症状を引き起こすことになる。そしてそれがEDの原因となる。
また、前述したメラトニンの生成だが、コルチゾールはこのメラトニンの生成を抑制することになる。そうすると、メラトニンが減ってしまうわけだが、メラトニンというのは、体温、脈拍、血圧などを下げて、体を自然な眠りへと導いてくれる物質。つまりこれがないと、さらに睡眠不足になるという負の循環にはまってしまうのである。
そしてこのメラトニンというのは、前述した『活性酸素』であるヒドロキシルラジカルを直接無害化するばかりか、抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)などを活性化させる働きもあり、大きな抗酸化作用を持っている。つまり、
- STEP.1睡眠不足
- STEP.2男性ホルモン10%以上減少&ストレス(コルチゾール発生)&コルチゾール分解時に活性酸素発生
- STEP.3EDにとって最悪の条件一致
となるわけだが、睡眠の質が良好であれば、これらの問題が全て解決し、さらに、メラトニンの正常生成によって活性酸素という毒も無害化させることができ、一石二鳥、いや、四鳥、五鳥なのだ。