バイアグラって何かの研究の副作用で発見されたって本当?
本当です。薄毛治療薬のフィナステリドやミノキシジルも、ポストイットもタルトタタンも、皆、そのような形で発見、発明されています。
馬並師匠
さる
タルトタタンは『失敗の産物』だった
バイアグラというのは、ED治療薬だ。勃起を促す薬。そして、ポストイットというのは付箋メモだ。どこにでも貼り付けられ、そしてすぐに剥がせる利便性がある。そしてタルトタタンというのは、アップルタルトだ。
では一体、バイアグラ、ポストイット、タルトタタンに何の共通点があるというのだろうか。
リカルド・セムラーの著書、『奇跡の経営』にはこうある。
タルトタタンが、そのよい例です。フランスの有名なアップルタルトは、まさに失敗の産物でした。 ある日、ビストロを開業している二人のタタン姉妹は、お店のオーブン時間前に、必要なアップルタルトのパイ生地が間に合わず焦っていました。そこで早くしようと、パイ生地をリンゴの上に置いて、 15分焼き、それを取り出して上下逆さまにおいてみたら…あーらびっくり、アップルタルトのできあがり!
秘話です。われわれは、失敗にまつわる大発明の例を数えきれないくらい知っています。コロンブスがインドへの 航路を西に取ったことが、新大陸の発見につながった話は有名です。幸運は、成功に最も必要とされるものです。
しかしだからといって幸運をあてにするのは賢明ではありません。幸運は、努力と成功を追い求めた結果、 訪れるものです。重要なのは、その前の準備です。そして幸運が訪れたときに、すぐにそれをつかむことです。
つまり、タルトタタンは『失敗の産物』だった。本来、違う物を作ろうとしていたのだ。その過程で出来たものだった。
馬並師匠
さる
- タルトタタンは『失敗の産物』だった。
バイアグラは『狭心症や心不全の治療薬』として開発されていた
そして、バイアグラもポストイットも同じなのである。
3M ポスト・イット 強粘着 75×25mm 90枚×20パッド 4色混色
ポストイットは、
だ。まるで粘着性の弱いのりが出来てしまった。だが、ある日教会で聖歌を歌っているとき、ふと本からしおりが落ちてしまい、そこに不便さを感じた開発者が、例の『失敗作』を思い出した。そして、『気軽に貼れて、気軽にはがせる』ことをコンセプトにした、あのポストイットが生まれたのだ。
バイアグラも同じだ。バイアグラは最初、
されていた。だが、それでは成果を上げることが出来なかった。しかし、どうもそこで開発した薬が、EDの改善に役立つということがわかった。
また、育毛剤の『リアップ』という製品も同じことが言えるという。あれの有効成分であるミノキシジルは、最初、
されていた。しかし、どうも『体毛が濃くなる』という作用が現われてしまった。それなら、いっそのこと育毛剤として開発を進めよう、ということであの商品が誕生したのである。
馬並師匠
さる
- バイアグラもポストイットも同じ、失敗の産物。
- ミノキシジルも同じ、失敗の産物。