PC筋を鍛えるとEDが改善して勃起力が上がる?
そうだと言えるでしょう。
廃用症候群の観点から考えても、使わない部位は衰えていきます。また、PC筋は下半身の筋肉ですので、筋トレによってこのあたりの血流を良くすることは、勃起力に繋がります。
馬並師匠
さる
PC筋ってなに?
PC筋を鍛えると勃起力が上がるという話があります。PC筋とは『骨盤底筋』と呼ばれる筋肉群のことで、『Pubo Coccygeus muscle』の頭文字をとったものです。
- 深会陰横筋
- 尿道括約筋
- 肛門挙筋
- 尾骨筋
という4つの筋肉の総称のことですね。
図を見てもわかるように、これは身体の内部にあるインナーマッスルですね。肛門と括約筋の奥にある筋肉ですから、外から見える筋肉ではありません。しかし、確かに存在している筋肉で、これが主に、
- 排尿
- 排便
- 勃起
などに影響を与えています。下記の記事に書いたように、廃用症候群の観点から考えても、使わない部位は衰えていきます。
- 筋トレ
- 脳トレ
- 朝立ち(夜間勃起現象)
そのどれもが男性にとって欠かせない運動となるのです。
馬並師匠
さる
- 廃用症候群の観点から考えても、使わない部位は衰えていく。
トレーニング方法とは
そのPC筋のトレーニングは、
- 肛門に力を入れて締める
- スクワット
という運動であれば、どんなものでも有効だと考えられます。基本的には下半身のトレーニングによって、勃起力に影響が出てくると考えていいでしょう。
- ケーゲル体操
- ヒップリフト
- シシースクワット
このあたりの運動は全てPC筋を鍛えるのに効果的ですので、動画を見て一緒に運動してみましょう。
馬並師匠
さる
- 動画を見てPC筋を鍛える運動を確認する。
注意点
ただ、このようなトレーニングをする際に、注意することがあります。
『男性機能を高める本 (精力減退は酵素不足が原因だった)』にはこうあります。
セックスの最高のトレーニングはセックス
日々のちょっとした努力によって、テストステロン値を着実に高めていくことは可能です。その代表的な方法の1つが運動です。運動によってセロトニンが増えるとお話ししましたが、男性ホルモンは筋肉を作るホルモンのため、筋肉を鍛えることによって増やすことができます。男性の筋肉の7割は下半身に集中しているので、やはり足腰を中心に鍛えるのがよいのです。
それに、『廃用性筋萎縮』といって、筋肉は使わないと衰えますから、適度な運動は必要です。そして、使わないとだめになるのは男性機能も同じです。セックスはそれ自体が適度な運動になるうえ、テストステロン値を上昇させます。テストステロン値が上がれば、男性機能も向上し、体の調子もよくなって、セックスに対する意欲も高まります。『セックスの最高のトレーニングはセックス』なのです。
廃用症候群、廃用性筋萎縮というのは同じような考え方ですね。使わない部位は衰えていきます。ここで考えているように、『PC筋を鍛えて勃起力を上げる』というテーマを考えてもいいのですが、やはり、勃起だけするよりも、結局は『セックスを強くする』必要があります。下記の記事に書いたように、
マスターベーション時に勃起していても、セックスで勃起しないなら意味がありませんからね。それはEDの定義からして、EDということになります。
『ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (扶桑社新書)』にはこうあります。
『マスターベーションできるから平気』は大間違い
では、EDとは具体的にどんな病気なのでしょうか?EDという名称は、『Electile Dysfunction=勃起障害』を略して頭文字を表記したものです。その定義は『性交時に十分な勃起を得られないため、あるいは十分な勃起を維持できないために満足な性交が行えない状態』となっています。
あくまで性交時の勃起の状態が問われる病気であり、”マスターベーションができる/できない”というのはまったく別の問題なのです。
『セックスの最高のトレーニングはセックス』ということなんですね。ですから、トレーニングだけして、そこで勃起力を上げても、いざという場面で勃起しなければそれは『ED』ということになるので、そのあたりは頭に入れておきましょう。
馬並師匠
さる
- セックスの最高のトレーニングはセックス。
- マスターベーション時に勃起していても、セックスで勃起しないなら意味がない。
相手がいないからトレーニングをする
しかし、そうはいっても相手がいなければ、普段トレーニングしようがありませんからね。そういうときの為に、筋トレやストレッチなどをして廃用症候群にならないように気を付けるべきなんですね。
その際、先ほど紹介したようなトレーニングをするわけですが、トレーニングにはコツがあります。間違ったトレーニングをやっても効果はありませんので、その点にだけ注意をしましょう。
『スポーツ科学バイブル (ステップアップスポーツ)』にはこうあります。
効率的な筋力アップには正しいやり方がある!
『トレーニングにかなり時間を割いているにもかかわらず、体が1年前と全く変わらない。これってトレーニングが足りないんでしょうか』。
こんな相談を受けることがある。話をよく聞いてみると、確かに練習時間は多い。しかも忙しい時間にもジムに通うような熱心な人だったりする。ではなぜ期待したような効果が現れないのだろうか。
これは簡単に言えば、間違ったやり方をしているだけで何の結果も得られないということなのだ。
トレーニングにはコツがあり、それを押さえてやらないと、効果が得られないのです。そればかりか、逆に体を傷めて怪我をし、二度とトレーニングができない身体になってしまうことがあります。
だから『ライザップ』のような、トレーナー付きのトレーニングビジネスが成り立つんですね。専門家にきちんと管理・指導してもらう方がよほど高い効果を得られることは事実なのです。
馬並師匠
さる
- 相手がいない場合はトレやストレッチなどをして廃用症候群にならないように気を付ける。
- トレーニングにはコツがあり、それを押さえてやらないと効果が得られない。
トレーニングは適当にやってはならない
例えばスクワットですが、やり方を間違えると膝に負担がかかります。同じように、かつて流行した『ウサギ飛び』ですが、今ではこの運動は膝に支障が出るということで、禁止する動きが活発になっています。
例えばスクワットであれば、足を曲げるとき、頭が膝よりも前に出てしまってはいけません。多くの人は『その方が楽にしゃがめるから』という理由でそういうポーズをとってしまうのですが、これが膝に負担をかける原因なのです。
そうではなく、お尻を地面につけるのを意識して、手を前に出し、膝を曲げた時、頭が膝の後ろに来るようにします。ちょうど、『後ろに椅子があるとわかっている』ときに座るようなポーズですね。それだと、実際には椅子があるわけではないので、転ばないように太ももで踏ん張らなければなりません。しかし、それで足腰が鍛えられるんですね。しかも膝を傷めずに済みます。
シシースクワットを紹介しているボディビルダーの方は、トレーニングのことをとてもよく理解している方なので、その方の言うことをよく聞いて、正しいフォームで、正しいトレーニングをし、高い効果を得られるように努力しましょう。
私も15年以上自己流でトレーニングをしているからよくわかるのですが、フォームを間違えたり、ちょっとしたコツを軽んじてぞんざいにすると、時間を無駄にするか、あるいは怪我をしてしまいます。
私は今、左肩が不調なのですが、これは筋トレのフォームを適当にしてしまったせいです。私は人にものを教わるのが嫌いで、全て自己流でやる傾向があるのですが、それが仇となったケースですね。ダンベルを持ち上げるときに、体の可動域を無視したやり方をやってしまい、肩を傷めてしまったのです。
もう、かれこれ半年以上、慢性的に痛みを抱えています。整体に行っても、大した治療はしてもらえませんでしたね。『放っておけば治る』という感じでした。しかし、あれから数か月たちますが、まだ完治していないのが現状です。トレーニングを適当に考えない方がいいということですね。
『スポーツ科学バイブル (ステップアップスポーツ)』にはこうあります。
意識することの重要性を知る
(省略)鍛えたい部位があるとしよう。その部位を意識することを心がけながらトレーニングをしていくと、最初のうちは実感がないものの、次第に意識出来てくることがわかる。要するに『ここの部位を動かせ』という命令が神経を通って鍛えたい部位に的確に伝わるようになるのがわかる。
そうすると効いているなという実感が出てくるわけだ。今まで眠っていた神経はいきなり動けと命令されても寝ぼけていて思うように動けない。何回も刺激を与えると目が覚めて動けるようになるという感じだ。
そうなってくると胸なら胸、腕なら腕と集中的に意識が向いて、重量を持たなくてもその部位の筋肉を動かすことができるようになる。このように意識的に筋肉をコントロールできるようになるのが理想だ。このことによって筋肉を無駄なく使えるようになり、自分でもびっくりするほど重量が上がったり筋肉が発達したりするのである。
恐らくトレーニング初心者はこれを見ても、
意識なんかしたって意味ないよ。重い物持ち上げてりゃそれでいいんだ
と考えてしまうでしょう。しかし、そういう素人判断、誤謬の積み重ねで、いずれは大怪我をし、あるいは大した効果を得られず三日坊主になってしまうのが関の山なのです。
この『鍛える部位を意識する』ということは非常に重要なことです。トレーニング上級者であれば、皆この事実を理解しています。PC筋を鍛えるとき、それはインナーマッスルであるから故、目で見ることもできないので、意識するのは難しくなります。
ですから、通常以上にPC筋への意識が必要になるのです。この事実を直視し、高い効果を得られるように頑張りましょう。
馬並師匠
さる
- フォームを間違えたり、ちょっとしたコツを軽んじてぞんざいにすると、時間を無駄にするか、あるいは怪我をする。
- PC筋はンナーマッスルなので、通常以上に意識が必要になる。