EDの治療費は健康保険が適用される?
されません。
薄毛治療やレーシック等と同じで、ED治療は自由診療です。金額は初診で、薬代を入れて7,000円といったところです。
馬並師匠
さる
目次
EDは自由診療
下記の記事にも書いたように、EDは病気として認められておらず、保険がききません。自由診療の扱いなんですね。
『パンツの中の健康』にはこうあります。
Q.健康保険はきかないのですか?
A.厚生労働省はEDを病気として認めていません。また、いわゆる混合診療も認められていませんから、薬は自費で検査だけ保険というわけにもいきません。
その他にも薄毛やレーシックなども自由診療の扱いです。
対象例 | 薄毛治療、レーシック、インプラント、ED治療等 |
---|
その記事には、ED治療薬や診察料の相場について書きましたので、併せてご確認ください。診察料は病院によって違いますので、自分の行く病院次第ということになります。
『EDは治療で治る病気』(医学芸術社)にはこうあります。
勃起障害は、重大な病気です。日本では、勃起障害の診療は急速な高齢化による医療費不足のため保険適用になっていませんが、欧米では保険診療している国もたくさんあります。
日本は医療費不足のために保険適用になっていないという見解があるようですね。この本の著者はED治療の権威なので、傾聴に値します。欧米では保険診療が認められている国があるんですね。
EDは泌尿器科で診療を受けるのですが、ED治療薬の処方は、耳鼻科でも眼科でも、どの科でも受けられるといいます。ただし、専門的な相談をしたい場合などはやはり泌尿器科がいいでしょうね。かかりつけの医者に相談するのもいいでしょう。
- ED
- 尿路結石
- 男性不妊
- 排尿障害、前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 慢性腎臓病
- 泌尿器のがん
- 男性更年期障害
馬並師匠
さる
- EDは病気として認められておらず、保険がきかない。
- 日本は医療費不足のために保険適用になっていない。
- ED治療薬の処方は、耳鼻科でも眼科でもいい。
- 専門的な相談をしたい場合は泌尿器科がいい。
ED治療の内容とは
また、基本的にEDの治療は、
- ED治療薬
- カウンセリング
の2つのアプローチになります。EDの原因の割合は、
- 心因性=52%
- 器質性=48%
ですから、心因性EDが半数を占めていることからも、カウンセリングをして心に働きかけをしてEDを治療するという考え方もあるんですね。
器質性EDの主な原因
- 1:高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化
- 2:脊髄損傷、多発性硬化症、前立腺や結腸など骨盤内の外科手術
- 3:腎疾患、肝疾患、ホルモンの病気
- 4:副作用としてEDを引き起こす薬物
- 5:喫煙、過度のアルコール摂取
- 6:自転車
心因性EDの主な原因
- 1:予期不安
- 2:不安発作
- 3:軽症うつ病
- 4:不妊治療
- 5:ターン・オフ
- 6:夫婦関係のストレス
心因性EDだった場合は、心の在り方に問題があるわけです。
- SEXの時に与えられる緊張やプレッシャー
- 過度に期待される性器や性的なサービス
- 一度目のSEXでの失敗経験によるトラウマ
- 過去に断られた経験によるトラウマ
こうした問題が『心(脳)』に影響を与え、心因性のEDを作り上げてしまうんですね。この心因性EDは、ほとんど『心の病気』と言っていいかもしれません。ですから、泌尿器科での治療でも、カウンセリングのように、精神科で行うような診療が行われるということなんですね。
『EDは治療で治る病気』(医学芸術社)にはこうあります。
カウンセリング、心理療法
(省略)EDの治療として心理療法やカウンセリングを行う場合、まず糖尿病など器質性のED患者は該当しません。もっとも、器質性のED患者も、厳密にいえば少なからず心因性の要因を抱えています。ただし、ここでは純粋な心因性のED患者を治療する意味でのカウンセリングとしておきましょう。
心理療法やカウンセリングの治療に先立って、EDの原因が器質性か心因性か、その診断が重要になります。心因性であると診断し、身体的にも問題がない患者に対して、カウンセリングの治療をスタートします。
まず、器質性か心因性かどちらが原因なのかを診察し、心因性が強いと判断された場合は、ED治療薬ではなくカウンセリングの治療だけで終わることもあります。もっとも、心因性は先ほども見たように『失敗体験』が絡んでいることが多いですから、『成功体験』を積むために、ED治療薬を使って治療する場合もあります。
『失敗不安を繰り返すことが最もよくない。そのためにもバイアグラを使用し、性交に自信がついたら徐々に薬を減量し、あるいは調子が悪いときだけ服用し、最後に中止します。バイアグラ療法は、一種の行動療法(心理療法)でもあります』
ED治療薬とは言っても、それを服用するのが人間である以上、その薬が心に働きかける効果がありますからね。その薬の強い作用に依存してしまうと、薬物依存症が出来上がってしまうのですが、薬の力を『利用』するだけなら、特に薬は人間の心の補助として、強い力を発揮します。
馬並師匠
さる
- EDの治療はED治療薬とカウンセリングの2つのアプローチとなる。
薬は乱用するものでも依存するものでもない。『利用』するものである
例えば、戦場で負傷した兵士には、モルヒネを打ちます。これは麻薬です。全日本民医連HP『くすりの話 41 強力な痛み止め-麻薬』にはこうあります。
参考 くすりの話 41 強力な痛み止め-麻薬全日本民医連Q:麻薬はどんなときに使われるのですか?
A:医療で使われるのは「コデイン」と「モルヒネ」という麻薬です。コデインは依存性が弱いため、咳止めとしてかぜ薬の「パブロン」などの市販薬にも配合されています。
モルヒネは、がん末期の痛み止めとして大きな効果を発揮しています。痛み止めにもいろいろ種類があり、比較的作用の緩やかな解熱鎮痛剤や消炎鎮痛剤から、強力な作用の麻薬まであります。麻薬は大脳皮質に働き、がんの痛みや外科手術時の疼痛をしずめます。モルヒネは、最近では1日1~2回の投与で24時間効果が続く錠剤も開発され、とくに、がん末期の患者さんが在宅で療養する際の痛み止めとして注目されています。
モルヒネは、ヘロインと同じ成分で出来ていますが、ヘロインよりも効果が薄く、依存性も幻覚作用も低いのが特徴です。しかし麻薬であり、強力な麻酔効果があります。だからこそ負傷した兵士や、医療現場で使われるわけですからね。
しかし、このようにして時には麻薬も『利用』することで人の心の補助として大きな役割を果たします。それを使わなければ心が折れてしまい、死んでしまうこともある。そういう状況では、薬を『利用』することは推奨されるのです。
してはいけないのは『乱用』であり、『依存』ですね。ED治療薬も同じように考えて、『利用』していけば、非常に優秀な薬ということがわかるでしょう。
『EDは治療で治る病気』(医学芸術社)にはこうあります。
日本よりほぼ一年早く米国で製造・販売されたバイアグラは、その後、マスコミの報道などによって世界中に喧伝されました。日本も例外ではなく、人気に便乗し、個人輸入に走る業者などが後を絶たず、繁華街などの一角では、もぐりで販売する店も出始めました。同年だけで、成田空港経由で密輸され、摘発されたのは16件、薬4万錠を数えています。明らかな薬事法違反です。
しかも、EDの治療薬というより、むしろセックス時の精力剤という誤った用途に用いる服用者も少なくなかったようです。事態を重く見た厚生省は、早く承認して適正使用を指導するべきだと判断。バイアグラは、申請からわずか六か月という異例の速さで承認されたといういきさつがあります。
バイアグラはEDの治療薬なのです。単なる精力剤ではありません。バイアグラに限らず、どんな薬でも誤った服用は間違えば毒にもなります。
ここにある事実も『乱用』に走ろうとする人間の実態ですね。人間の『快楽』に繋がっているものには、必ずお金が絡んでいて、その強い欲望のエネルギーを利用して金儲けしようとする人間がいるものです。
馬並師匠
さる
- 薬は乱用するものでも依存するものでもない。『利用』するものである。
SEXという性的欲求のエネルギーは甚大
人は人生で、欲望を叶えるためにお金を使いますからね。寄附や極めて有意義なお金の使い方をする人も、その根幹には欲望があるわけです。『誰かの役に立ちたい』という、社会貢献の欲望ですね。
もちろんそういう人なら全く問題になりませんが、その対極にいる人は、お金を自分の欲望を満たす道具だと考えます。精神未熟な若い人にも、そういう人が多いですね。私もかつて、入ったお金は全て自分の欲を満たすために使い、一切貯金しませんでした。
人間の欲望のエネルギーはとても強いものです。そのエネルギーを利用すれば、億万長者になれることもあります。ED治療薬はSEXに繋がっていて、SEXという性的欲求のエネルギーは甚大です。例えば、『sex.com』というドメインは、13億円の価値がつけられました。
ただドメイン名が『sex』というだけで、世界中からたくさんのエネルギーを集められるのです。麻薬も武器もそうですね。人間の欲望に繋がっているこうしたジャンルには常に甚大なエネルギーが渦巻いており、そのエネルギーを『悪用』してお金儲けをしようとする人が後を絶たないのです。これは人間がいる限り、なくなることはない現実でしょう。
- 乱用
- 悪用
- 依存
はダメ。だけど『利用』ならいい。その絶妙なニュアンスをしっかりと理解した人間だけが、本来、薬物を使用することができるのですね。
馬並師匠
さる
- SEXという性的欲求のエネルギーは甚大。
安易な個人入手は危険極まりない
冒頭でも言っているようにEDは病気として認められておらず、保険がききません。ですからそういう安易な方法で個人入手してしまい、暴力団やマフィアの資金源に貢献してしまったり、あるいは偽物や粗悪品を掴んで、また、禁忌を知らずに服用してしまい、取り返しのつかないことを起こしてしまう人もいるでしょう。
例えば薄毛の薬『ミノキシジルタブレット』も、日本では買えず、輸入するしかありません。確かに薄毛の治療薬として、
- フィナステリド
- ミノキシジル
- デュタステリド
という薬は唯一育毛が認められている薄毛治療薬です。しかし、この『ミノキシジル』に関しては、『外用』だけが推奨されていて、『内服』は危険視されているのです。
参考 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版日本皮膚科学会ガイドライン
タブレットって、『内服』ですよね。『ミノキシジル』と聞いただけで、知識の浅い人が『ミノキシジルタブレットを飲もう』と推奨する記事を書いていて、それがネット上にも広がっています。Googleはたしかにアルゴリズムを日々進化させ、『よりユーザーに役に立つ情報』だけを上位表示させるように努力していますが、まだまだ専門知識の細部の細部にまで、目を行き届かせることには成功していません。
ミノキシジルタブレットを輸入し、それを素人判断で使用することは、薬物の『乱用』と言ってもいいかもしれませんね。ED治療薬も同じように、知識がない人が服用すればそれはそれは『乱用』です。特に『硝酸剤との併用』は絶対にできませんからね。命を落とす覚悟があるなら別ですが。
ED治療薬を使わずにED改善する方法もあります。様々な方向からEDを考え、最善な形で治療していくようにしましょう。王道は泌尿器科で、自由診療を受けることです。保険はききませんが、今挙げたような『間違った道』に逸れ、その代償を払うよりは、安くつくことになるでしょう。
- STEP.1EDは恥ずかしい病気である(間違った思い込み)
- STEP.2病院に行くよりネットで薬を買って密かに治した方がいい(間違った思い込み②)
- STEP.3偽の薬と気づかずにネットで注文する(間違った行動)
- STEP.4待っても待っても商品が届かないあるいは偽物の粗悪品をつかまされる
- STEP.5EDの症状は以前のままあるいは違う問題が浮上するリスクがある
馬並師匠
さる
- 安易な個人入手は危険極まりない。