ED患者とオナニーの関係は?
オナニーをすることは廃用性萎縮の観点から考えても、むしろ好ましいと言えます。
しかし、それを『やりすぎ』るとなると話は変わります。何事も度を越えると問題が起きます。例えば今回のケースなら、生身の女性で勃起しなくなるとか、そういうことが起きます。
馬並師匠
さる
EDは病気?
EDは病気ですから、『ED患者』と表現して間違いありません。『EDは治療で治る病気』(医学芸術社)という本もあるくらいですからね。『勃起障害』、『性機能障害』ともいいます。本にはこうあります。
勃起障害は、重大な病気です。日本では、勃起障害の診療は急速な高齢化による医療費不足のため保険適用になっていませんが、欧米では保険診療している国もたくさんあります。
勃起障害は重大な病気なんですね。確かに、男性が勃起し、女性が濡れてセックスをし、膣に射精をして精子が卵子と結びつかなければ、新しい命は生まれません。新しい命が生まれなければ今まで繋いできた血が途切れます。
どれほどのドラマがあったでしょうか。どれほどこの血を繋ぐために真剣に生きてきたでしょうか。そういう先祖たちの命の聖火を、終わらせることになる。そう考えると、その原因となるEDとは、たしかに重大な病気ですね。
もちろん、不妊症に悩む人がいて、どうしても子供が作れない場合は気に病む必要はありません。そういう人は『血』ではなく、『知』を残せばいい。そういう場合、人間がどう立ち振る舞えばいいか。そして、どう生きればいいか。
力強く生きたその証は人に連鎖します。そうなればそれは『血』に等しい。そういう考え方ができれば、子供ができないことは大したことではありません。人類の子供たちが皆、自分の子孫ということになるからです。
馬並師匠
さる
- 勃起障害は、重大な病気。
オナニーをしていいのかいけないのか
さて、今回は『オナニーのやりすぎ』が与える影響ですね。それについては下記の記事に様々な角度から考えていますので、そちらをご覧ください。
この記事では、『AVやアニメでは自分のペースでリラックスして一人Hできるが、生身の女性となると経験不足だし、何と言われるか、どう見られるとかという問題が浮上し、気にしてしまって緊張し、交感神経が優位になり、EDとなる』という現象が起きることについて書いています。
AVを見てオナニーをするのはいいのですが、やりすぎてそれに依存すると、様々な問題が起きます。AV、あるいはエロアニメなどでしか勃起しないようになり、実際のセックスで役に立たなくなる。まさにそれはEDですね。EDというのは、『満足のゆく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと』という意味ですから、性行為の際に勃起しないのは、EDとなるのです。
この記事では、『廃用症候群』の観点から考えて、『オナニーをしないとEDになる』という考え方をしています。しかし厳密に言うと、『勃起をさせないとEDになる』と言えるかもしれません。何しろ、オナニーをするとなると、先ほど出たAVなどを見ることになります。すると先ほどの問題が浮上するわけですからね。
廃用症候群、廃用性筋萎縮というのは、『使わない部位は衰える』という意味です。ですから、筋肉も脳も、筋トレ、脳トレが必要になる。そして『チントレ』も同じように必要になるということですね。そのトレーニングというのがオナニーであり、更に厳密に言うと『勃起』ということになります。
- 筋肉=筋トレ
- 脳=脳トレ
- ペニス=勃起
先ほど紹介した本、『EDは治療で治る病気』(医学芸術社)の著者、永尾光一医師は、また違う本でもED治療の権威としてインタビューを受け、こう言っています。
『オトコの病気 新常識』にはこうあります。
もはやED治療薬を使うことに”うしろめたさ”を感じる必要はまったくないといっていいだろう。『いい年をして…』という躊躇も無用だ。永尾医師によると、『廃用性萎縮』は、男性自身にも起こり得る。逆にいうと、定期的に射精の機会を持っていれば、”生涯現役”も十分可能なのだ。
廃用性萎縮という言葉が出てきましたね。
- 廃用症候群
- 廃用性筋萎縮
- 廃用性萎縮
これらは全て同じ意味です。しかし、ここでその廃用性萎縮にならないための『チントレ』として、キーワードが3つ出てきましたね。
- 勃起
- オナニー
- 射精
これらがペニスのチントレであり、これを行えば廃用性萎縮はしない。そういう意見が出そろっています。しかし、オナニーをし過ぎれば先ほど言った問題が浮上しますし、射精をするということも、同じくオナニーをするということですからね。一体どれが正解なのでしょうか。
これは、この『射精をすれば生涯現役』という言葉を、『本番で射精をする』という意味で解釈するということで答えが明らかになります。つまり、『オナニーで射精をする』とは医師は言ってないわけです。
EDは、本番で勃起しない現象を言いますから、もし本番、つまりセックスをする機会があり、そこで射精をするということは、当然勃起をして、それで射精に至るわけですが、そういう『EDとは無縁の生活』を送っているならば、生涯現役としていられる、という解釈ができるんですね。
まとめると、
- 勃起は毎日するべき
- オナニーはしすぎるのはEDの原因
- セックスで射精をしていれば生涯現役
ということになります。
馬並師匠
さる
- 『廃用症候群』の観点から考えるとオナニーはした方がいい。
- しかしやりすぎると生身の女性で勃起しなくなる可能性がある。
初期設定で『性欲が上がる装置』をつけられている男性
この記事では、『男女の性欲』について書いています。男性ホルモンであるテストステロンのはたらきとして挙げられるのは、
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
ということ。つまり、男性は、男性である時点ですでに性欲を高める『装置』を、初期設定として装備しているのです。ですから、性衝動に支配されて毎日のようにオナニーをしてしまう自分に、もし罪悪感を覚えているなら、その必要はありません。
何しろ、初期設定で『性欲が上がる装置』をつけられているのですから、途中でそれに気づいて、それを自制するようになるだけで偉い。ある種、試練を一つ乗り越えたような、そういう立派な人として、勲章をもらってもいいのです。
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
下記の記事に書いたように、あの『ブッダ』であっても、
かつて多くの女性とみだらな行為をしてしまっていた事実があります。
そして『途中で違和感を覚え』、その行動を自制し、修行僧となったのです。ですから、自分に強い性欲があり、オナニーや女性への性衝動を抑えきれず、もんもんとしてしまうことに罪悪感を覚える必要はありません。
もちろん『暴走』させ、一線を超えたらその責任を取る必要があります。未成年であってもそうです。私自身も一線を超えたことはありますし、超えないギリギリのことならいくらでもありました。
私の中学時代の生徒でも、もちろん名前は出しませんが、公園でオナニーをしてしまってそれを友人に見つけられ、いじめにも近い精神的負担を負うことになった人もいますし、友人の姉のお風呂をのぞき、騒ぎになった事件もありました。
学校でのパンチラを狙うのは当たり前で、エロ本やエロビデオのことで頭がいっぱいで、毎日頭の中がエロで支配されていましたね。精神未熟なその時期は、湧き上がる強い性衝動を抑えきれず、皆、それをコントロールするのが大変なのです。
時に一線を越え、一生それについて後悔する人生を送る人もいます。ですから確かに性衝動は『あってもいい』のですが、同時に『暴走』は止める必要がある。その暴走を食い止めるためにオナニーをするというのなら、それはある種の抑止力となります。
馬並師匠
さる
- 男性は『性欲が上がる装置』をつけられている。
- オナニーはある種の抑止力となる。
過度なオナ禁生活がストレスを生み出しEDとなる?
そう考えると私はオナニーについて、別に罪悪感を覚える必要はないと考えます。先ほどの記事にも書いた『樽のディオゲネス』は、はるか2,500年も前に自慰行為をしていました。Wikipedia『ディオゲネス』にはこうあります。
参考 ディオゲネス (犬儒学派)Wikipedia道ばたで公然と自慰行為に及んだ。「擦るだけで満足できて、しかも金もかからない。こんなによいことは他にない」 「食欲もこんなふうに簡単に満たされたらよいのに」と言った。
欲に支配されて生きてしまうくらいなら、全て自慰行為で済ましたい。それで満足できるなら、人間は平和に生きていける。そういう考え方をしたんですね。
ちなみにこのディオゲネスは、宮崎駿監督の息子である宮崎吾郎氏が手掛けた『コクリコ坂から』で出てくる哲学を学んでいる学生が口にする哲学者です。見たことがある人は、もう一度このディオゲネスを知った後、見てみるといいでしょう。
コクリコ坂から/Blu-ray Disc/VWBS-1323
この記事では、過度なオナ禁生活によってストレスを溜めてしまうと、それが原因で心因性EDとなる可能性があるので注意が必要だと書きました。ストレスはEDの原因ですからね。下記の記事でそのストレスについて書きましたので、併せてご確認ください。
また、このうちの『酸化ストレス』は、加齢臭の原因ともなります。
EDも加齢臭も引き起こすストレスというのは、まさに天敵。決して心身にストレスを溜めるべきではないのです。もちろんそれだけじゃありません。
- ワキガ
- ニキビ
- 薄毛
- うつ病
等、様々な問題を引き起こす原因となるのです。更にストレスについて調べるために見るべきなのは以下の記事です。
これ以上ネット上でストレスの害悪について書いた記事はないでしょう。
- STEP.1体内の活性酸素が多くなる酸化ストレスが高くなる
- STEP.2活性酸素が神経や血管の細胞を傷つける
- STEP.3神経や血管から十分なNOが出なくなる
- STEP.4血管が拡張しづらくなる
- STEP.5血管に十分な血液が送り込まれなくなる
- STEP.6勃起しなくなる
オナニーを無理に我慢するとストレスがたまり、そしてそれが暴走してしまって一線を越えて事件を起こしてしまうリスクが高まります。そして同時に、EDや加齢臭など、様々な原因となり、心身に大きなダメージを与えることになります。
しかし、やりすぎると今度はEDになり、本番で役に立たなくなるリスクも高まります。ただ、やらないとやらないで今度は廃用性萎縮のリスクも高まります。勃起だけは常にしておかなければなりません。
ですから一番いいのは、相手がいなくて、エネルギーに満ち溢れている未成年の頃は、毎日勃起してオナニーをしてもいい。性的な過ちを犯しがちなその時期は、そうして性衝動を発散させて冷静になるのが効果的です。
しかし、成人してからは、廃用性萎縮やEDのことも考えると、いつまでもオナニー頼りにしていてはいけない。なるべく早く相手を見つけて、その人と結婚し、愛のあるSEXを行う。そうすればEDの問題も解決するし、少子高齢化や草食系男子、未結婚率上昇の問題も、全て解決するということですね。
馬並師匠
さる
- 過度なオナ禁生活がストレスを生み出しEDとなる。
- いつまでもオナニー頼りにしていてはいけない。