生活習慣病でEDになる理由は?
生活習慣病の代表格である糖尿病ですが、それを放置すると動脈硬化になります。動脈硬化の症状は、最初に最も細くデリケートなペニスの血管の変調、つまりEDとしてあらわれます。動脈硬化とEDは密接に関係しています。
馬並師匠
さる
生活習慣病って何?
生活習慣病とは主に、
- 糖尿病
- 高血圧
- 高脂血症
などにかかることを言い、それが原因で、
- 動脈硬化
となり、さらにそれが原因で、
- ED
となり、その後、
- ASO(閉塞性動脈硬化症)
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 狭心症
- 心不全
等の病気になるので、『EDの原因』ともいえる病気ですね。
- 首や頭の血管で動脈硬化=脳梗塞、脳血栓
- 心臓の冠動脈が動脈硬化=狭心症、心筋梗塞
- 腎臓の動脈硬化=高血圧、腎不全
- 足の動脈硬化=ASO(閉塞性動脈硬化症)
下記の記事にそのあたりの問題について書きましたので、併せてご確認ください。
動脈硬化の症状は、最初に最も細くデリケートなペニスの血管の変調、つまりEDとしてあらわれます。
- STEP.1ペニスの動脈1~2㎜
- STEP.2心臓近辺の動脈3~4㎜
- STEP.3脳近辺の動脈5~7㎜
ですから、最初にペニスの血管の変調があるんですね。だからそういう順番になります。動脈硬化の最初に、まず一番細くデリケートなペニスの血管が変調し、EDとなり、その後に心臓や脳の太い血管に変調があるということです。
つまり、下記の記事に書いたように
ED治療薬は『血管拡張作用』があるので、EDの段階でバイアグラ等のED治療薬を服用すれば、この血管拡張作用によって、血管が若返り、心筋梗塞などの心血管系の病気の死亡率を下げることができるわけです。
ED治療薬(PDE5阻害薬)は、
- 勃起を促す
- 血管を若返らせ、心筋梗塞などの心血管系の病気の死亡率を下げる
- 記憶力がよくなる
- 糖尿病などで傷ついた神経が回復する
- 骨盤内の血管の流れをよくして膀胱や前立腺の血流をよくする
- 排尿や畜尿に関する神経を改善する
という効果を狙うことが出来るので、まさに『重い病気の前始末』ができるということ。病気というものは初期段階で治療したら改善するものも、末期になると手遅れということが多くあります。そう考えると、『EDの段階で前始末』という考え方は、注目に値する事実となります。
馬並師匠
さる
- 動脈硬化の症状は、最初に最も細くデリケートなペニスの血管の変調、つまりEDとしてあらわれる。
- ED治療薬は『血管拡張作用』があるので血管が若返り、心筋梗塞などの心血管系の病気の死亡率を下げることができる。
生活習慣病になる前に前始末をしよう
しかし、もっと手前で前始末ができますよね。そうです。EDの手前、『生活習慣病になる前』に前始末ができます。例えば、糖尿病については下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
糖尿病の原因は、
- 遺伝
- 食べすぎ
- 飲みすぎ
- 運動不足
- ストレス
などが挙げられるわけです。そこで紹介した本に、
運動によって血液が早く流れると血管に刺激が与えられ、一酸化窒素が出て血管が若々しくなります。勃起もしやすくなります。そしてこうした反応によって一酸化窒素を作り出す能力が再び鍛えられ、全身の若さがよみがえります。
と書いてありましたが、糖尿病や動脈硬化は、
- 食事の改善
- 適切な運動
によって予防・改善できます。その二つをしっかりと守れば、もう一つの原因である 『ストレス』の対策もできます。従って、普段からその2つを徹底して守り、健全な生活習慣を送っていれば、糖尿病に罹る可能性は低くなります。そして、その2つ自体がEDの予防・改善ともなりますので、EDのことを考えるなら、どちらにせよその2つの要素は欠かせないことがわかりますね。
馬並師匠
さる
- 『生活習慣病になる前』に前始末するのが最善。
- 食事の改善と適切な運動を怠るのはリスクが大きすぎる。
食事や運動について
食事に関しては以下の記事、
運動に関しては以下の記事をご覧ください。
また例えば高脂肪・高カロリー食品を食べることは、下記の記事に書いたように、
- ED
- ワキガ
- 口臭
- ニキビ
- うつ病
- 薄毛
といった問題に繋がっています。食事を最適化することは、ED以外の様々な問題を一気に解決することになります。
少し斬新な角度で、『断食』というキーワードも出てきました。しかしこれは『非日常的』だからゆえに『斬新』ではありますが、よく目を凝らすと実に理にかなっています。記事を見ればその意味がよくわかりますので、併せてご確認ください。
馬並師匠
さる
- 食事の改善と適切な運動について確認する。
飲酒や喫煙について
また、タバコやお酒などでも生活習慣病に罹ります。それについても下記の記事を併せて知識を深めましょう。
ことEDとの問題で言うならば、それらの記事には載せなかった、別の参考文献から引用しましょう。『男性機能を高める本 (精力減退は酵素不足が原因だった)』にはこうあります。
過度の飲酒は睡眠の質を低下させる
(省略)お酒を飲みすぎると、大脳の働きが低下し、性的な興奮も抑え込まれるため、勃起しなかったり、”中折れ”したりという事態が起こってきます。
(中略)アルコールを飲みすぎると、いったん眠っても途中で目覚めることが多くなります。そうなると、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムが崩れて、メラトニンが適正に分泌されなくなり、睡眠の質が低下します。
睡眠の質が落ちれば、酵素やホルモンの産生もじゅうぶんに行えなくなり、男性機能の減退に繋がります。
睡眠の問題については下記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。
『男性機能を高める本 (精力減退は酵素不足が原因だった)』にはこうもあります。
ED患者の8割が喫煙者
喫煙とお酒の飲みすぎは、両方がそろえば確実に男性機能を減退させます。日本たばこ産業が2014年に発表したデータでは日本人男性の喫煙者は30%です。これに関して、ED患者の喫煙率は80%を占めるともいわれます。本気で男性機能の向上を望むのならば、タバコは絶対に吸うべきではありません。
(中略)これらの有害物質は活性酸素を大発生させ、それらに対処する為に、体内のビタミンやミネラル、酵素が大量に消費されます。ニコチンは血管の収縮と血圧の上昇をもたらし、一酸化炭素は酵素を押しのけてヘモグロビンと結合し、細胞や組織を酸欠状態にします。
LDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪が増えて、動脈硬化の原因にもなるなど、喫煙はさまざまな病気を引き起こし、がんの発症率は数倍から数十倍にものぼります。
この『酵素を温存する』という考え方は、下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
しかし、生活習慣病の原因でもあるタバコやお酒も、目を凝らすとやっぱり大きな問題となるわけですね。本気でEDを予防・改善したいなら、この問題から目を逸らすべきではありません。最悪の場合は、EDだけじゃ済みませんからね。
馬並師匠
さる
- タバコやお酒にも十分気を付ける。
人間が絶対に最適化したいこと
また、『歯周病』も生活習慣病の一つです。『オトコの病気 新常識』にはこうあります。
歯周病は生活習慣病であり、感染症である
(省略)あまたの病気の例にもれず、歯周病でも喫煙は危険因子となる。タバコに含まれるニコチンが体の抵抗力を弱め、最近を繁殖させてしまうからだ。
加えて、ニコチンには血管を収縮させる作用がある。歯茎の毛細血管が収縮すると出血や炎症が起こりにくくなるため、歯周病が進んでも自覚症状はないという、いわば『かくれ歯周病』ともいえる事態が生じるのである。
『口はタバコの成分の体内の入り口なのですから、喫煙が口の中の健康に大きな影響をおよぼすということはもっと認識してしかるべきです。
この生活習慣病である習慣病も、タバコ、あるいはストレスが原因で起こるというのですね。先ほど、
- 食事
- 運動
- ストレス
の問題を最適化することが生活習慣病の予防・改善となると書きましたが、まさにこの3つの要素を最適化することは、EDの予防・改善にも繋がっていますし、人間が避けて通れない絶対軸と言っていいでしょうね。
この『生活習慣病と食事と運動』というテーマに関連する文献があります。『「粘膜パワー」で若返る超健康になる』にはこうあります。
血管ストレッチや腕ふり体操で動脈硬化を予防する
血管ストレッチによって血管が伸びれば当然、血圧も下がります。私たちは血圧が高くなると降圧剤を飲んで下げます。しかし、できれば薬に頼らず血管をリラックスさせるマグネシウムやカリウムといったミネラルを食事で摂取して、血管の壁の平滑筋を拡張させて血圧を下げたり、ストレッチによって血管を伸ばすようにすれば、血圧を下げる根本的な生活習慣を身につけることができるのです。
本には、
- 野菜=カリウム
- 海藻やナッツ類=マグネシウム
が多く含まれているとあり、それらの食事をたくさん摂ることを推奨しています。また運動は、
- 血管ストレッチ
- 腕ふり体操
を推奨していて、それで心拍数を上げると、それだけで血液の流れも速くなり、結果として細胞に運ばれる血液量も増えると言っています。
血液量が30%増しになると、血管の中の膜(内皮細胞)からプロスタサイクリンとうい動脈硬化を予防して血液をサラサラにする物質が出てきます。
このプロスタサイクリンによって血液をサラサラにし、動脈硬化を予防できるのです。これで更に、食事と運動の最適化の重要性がわかりましたね。
馬並師匠
さる
- 『歯周病』も生活習慣病の一つ。
- 動脈硬化を予防する様々な要素を確認する。