EDの検査内容はどういうもの?
ED診察では、患者さんにパンツを脱いでもらって触診をするといった行為は一切ありません。
ED診察の基本は問診であり、話をし、必要事項を調査票に記入してもらうだけで終わります。また、下記に保険や料金、その他の詳細について書きましたのでご確認ください。
馬並師匠
さる
EDの検査内容が不安?
EDの検査や診察というのは、なんだか気が引ける。そういう人もいるかもしれません。性病の診察なんかでもそうですが、やはり人に性器を見せるということは抵抗がありますね。性器のサイズやコンプレックスなども影響しているでしょうね。
性器がよほど立派であればいいかもしれません。私はお風呂によく行きますが、往々にしてタオルで局部を隠さない人は、大きなサイズの性器を持っています。まあ厳密に言えば、実際は『半々』で、小さな人も隠していなかったりするのですが、もしかしたら私が、
大きなサイズだから隠さないんだな…
と思って、それが強く印象に残って、ある種卑屈になっているのかもしれません。嫉妬し、劣等感を覚えているのは私かもしれませんね。
しかしこのようにして確かに人は、性器に対して特殊な意識を持っているものです。したがって、性病やEDが原因で性器を医者に見せるとき、そこに抵抗感を覚えるのは、ある種常識的な考えかもしれません。
また、相手が女性だったら尚更嫌ですよね。実際にはそういうことはほとんどありませんが、そういうことも気になってしまいます。それに、受付の人は女性だったりする場合がほとんどです。つまり、確かに先生は男性で気にしなくていいと言っても、受付の人が女性である限り、自分が下の悩みで尋ねていることがばれてしまいますから、そういうことも気になって、億劫になりますよね。
しかし、相手もプロです。自分の前に何百人と同じような患者を診ています。ですから、そこは一つ自意識過剰にならず、風邪で病院に行くのと同じような感覚で、気軽に診察を受けるようにしましょう。下記の記事に書いたように、
心因性EDとは例えば、
- SEXの時に与えられる緊張やプレッシャー
- 過度に期待される性器や性的なサービス
- 一度目のSEXでの失敗経験によるトラウマ
- 過去に断られた経験によるトラウマ
こうした問題が『心(脳)』に影響を与え、心因性のEDを作り上げてしまうわけです。これはつまり、メンタルの問題ですよね。心の整え方が、未熟だった。あるいは歪んでいる、という考え方ができるわけです。
必要以上に人目を気にしてしまい、人から何と言われるかを怯えてしまう。そういうメンタルの弱さ、あるいは歪みから心因性EDとなるわけですが、この『診察を受けるのが何かと億劫である』という事実を考えたとき、それは『弱さ、歪み』とどう関係しているでしょうか。
馬並師匠
さる
- 心因性EDの原因を再確認する。
診察を受けるのが億劫であるなら心因性EDになって当たり前
つまり、『診察を受けるのが何かと億劫である』ならば、それはすでに心因性EDである。そういう解釈が一つ頭に浮かびますよね。だとしたら、そこを乗り越えるのが最初の一歩です。はじめの一歩というものは誰もが億劫になり、怖いものですが、一歩踏み越えれば新しい世界が待っています。
マイケル・ジョーダンは言いました。
目の前に立ちふさがっていると思っているその壁は、実は存在しないのです。その意味が分かる人は、その壁を実際に乗り越えた人だと言っていいでしょうね。そしてその『壁』のこちら側にいる間は、いつまで経ってもそれが『錯覚』だと気付くことができません。
勇気を出して一歩を踏み出しましょう。どうせ死ぬのです。そう考えれば、そんな問題大したことはありません。今までも、そしてこれから先もたくさんの患者がいたのです。自分はそのうちのたった一人。その他大勢の一人なのです。だから人目を気にすることなく、壁を気にすることなく、一歩を踏み出しましょう。
馬並師匠
さる
- 診察を受けるのが億劫であるなら心因性EDになって当たり前。
- 目の前に立ちふさがっていると思っているその壁は、実は存在しない。
ED治療は何科?保険は効く?治療方法は?
さて、EDを治療するとなると最善なのは泌尿器科で診察を受けることですが、下記の記事に書いたように、ED治療薬の処方は耳鼻科でも眼科でも可能です。
- ED
- 尿路結石
- 男性不妊
- 排尿障害、前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 慢性腎臓病
- 泌尿器のがん
- 男性更年期障害
また、これらの記事にED治療を受けるときの流れや、保険適用の実際、費用などのことについて詳細を書きましたので、併せてご確認ください。
記事にも書いたように、診察を受けると、まず、器質性か心因性かどちらが原因なのかを診察し、心因性が強いと判断された場合は、ED治療薬ではなくカウンセリングの治療だけで終わることもあります。つまり、
- カウンセリング
- ED治療薬
と2つの治療法があるわけですね。EDの原因の割合は、
- 心因性=52%
- 器質性=48%
ですから、心因性EDが原因だった場合はカウンセリングだけで終わることもあります。
『ED 検査・診断・バイアグラによる治療の実際』(保険同人社)にはこうあります。
軽いEDはカウンセリングだけで治ることもある
心理的なことが原因となっているED、あるいは夫婦間の調整などで解決をはかれるEDは、カウンセリングだけで治ることもあります。夫婦間の調整の場合、夫婦そろってのカウンセリングが原則です。
続けて本はそのカウンセリングの内容として、
- セックスをする時間の調整
- セックスに関する考え方の違いの調整
- 家庭環境の調整
- 男女関係の調整
を軸に、夫婦間、あるいはパートナーとの考え方の調整を行っていくとしています。例えば男女関係の調整の部分にはこうあります。
また、体位の指導をすることもあります。男性が勃起を維持したり集中したりしやすい体位は、男性の身体をベッドに預ける体位、具体的には側位や女性上位です。こうした体位をとると血液がペニスに集まりやすく、また、自分の体重を支える必要がないので、性行為に集中しやすいというメリットがあります。
側位や女性上位、つまり『騎乗位』ですね。女性が上に乗る体位は、実は一番ペニスに血液が集まりやすく、勃起を維持しやすいのです。このように、様々な角度からアドバイスを受け、『歪んだ部分』、『間違った部分』などを矯正していくのが、カウンセリングの目的です。
馬並師匠
さる
- EDを治療するとなると最善なのは泌尿器科で診察を受けること。
- ED治療薬の処方は耳鼻科でも眼科でも可能。
- 軽いEDはカウンセリングだけで治ることもある。
- 女性が上に乗る体位は実は一番ペニスに血液が集まりやすく、勃起を維持しやすい。
カウンセリングは心の矯正
基本的に、カウンセリングというのは『心の矯正』ですからね。つまり、元々歪んでいなければやる必要はありません。歯の矯正と同じように、歪んでいる部分を矯正する。それがカウンセリングなのです。
『間違った部分を正す』というニュアンスでもあります。先ほど言ったマイケル・ジョーダンの言葉も、その意味で存在しています。
大丈夫だ。ただそこだけが間違っているだけだ。そこを矯正すれば正常になる。ただそれだけなんだ。
そういうメタメッセージ(暗に込められた)が聞こえてきます。
- 心因性EDになったこと
- ED治療を受けるのが億劫なこと
これらは全て、考え方が一部間違っているのです。それを淡々と矯正する謙虚さが欲しいのです。自分を変えられないのは、エゴイストですからね。目の前に壁が立ちふさがり、そこで立ち往生して悲観視してしまう人は、往々にして考え方が一部間違っていて、エゴイストたる一面を持っています。
人生は、迷路です。普通、迷路なら、壁にぶつかる。しかしぶつかったなら違う道を行くか、引き返せばいい。あるいは、違う選択肢を思いつけばいい。
松下幸之助は言いました。
ときに、その壁に『ハシゴ』を立てかけ、そこを乗り越えていくと発想してもいい。人生が常に自分の思い通りになり、順風満帆であると思っているなら、それはエゴイストです。そういう傲慢不遜な人の前には常に壁が立ちふさがり、そしてそういう人は、その性格を強制的に変えることを強いられます。
そこで、今挙げたような柔軟な発想ができればそれでいいのです。
イチローは言いました。
壁を乗り越えることができたのなら、そこにいるのは『真理に教育』された、柔軟性のある人です。傲慢不遜でエゴイストであれば、人生は思い通りにいかない。そうした圧倒的な真理を突きつけられた時、どう対応するか。全ての人が問われることになります。
カウンセリングというのは、そのように『一部歪んだ、あるいは間違った考え方』を矯正し、正常なものに更新するのを手伝う作業です。ですから、もし状況が心因性EDであった場合、こうしたアプローチだけで、問題が解決する場合があるんですね。
馬並師匠
さる
- カウンセリングは『一部歪んだ、あるいは間違った考え方』を矯正し、正常なものに更新するのを手伝う作業。
診察で性器を見せる?
また具体的な不安として冒頭に書いたように、『診察で性器を見せる』ということがあると思います。それについては、『ササっとわかる 男性機能の不安に答える本-ED治療の最前線』(講談社)にはこうあります。
EDの診察ではパンツを脱がされる?
泌尿器科というと、どうしても『治療や検査が恥ずかしい』というイメージがあって、診察に訪れるのに精神的なハードルがあるようです。しかし、ED診察では、患者さんにパンツを脱いでもらって触診をするといった行為は一切ありません。ED診察の基本は問診であり、話をし、必要事項を調査票に記入してもらうだけで終わります。触診や採血が必要になるのは、排尿障害や糖尿病など、ED以外の付随する病気が疑われる場合のみです。
実は、単なるEDだけでは性器を見せる必要がないんですね。下記の記事に書いたようなチェック項目を埋める問診をするだけです。
- 性病
- 排尿障害
- 糖尿病
といったED以外の問題を抱えている場合にだけ、性器を見せる必要があります。ただ、排尿障害については下記の記事、
糖尿病については下記の記事に書きましたが、
それらの問題とEDとは密接に関係していますので、EDと合併して罹患していることも多く、注意が必要です。
ですから、もしどうしても病院で性器を見せたくない場合は、症状が軽いうちに早めに診察を受けることです。病気の治療の基本は早期発見ですからね。そういう意味でも、常に自分の生活習慣を見直し、『後始末』にならないよう、『前始末』の癖をつけるようにしましょう。
『ササっとわかる 男性機能の不安に答える本-ED治療の最前線』(講談社)にはこうあります。
本来、男性にとっての泌尿器科は、女性にとっての婦人科のようなもので、もっと気軽に訪れるべき場所です。アメリカでは、泌尿器科医は『メンズドクター』と呼ばれており、ほとんどの男性がかかりつけの泌尿器科をもっています。日本の男性も、かかりつけの歯科医をもつのと同じ感覚で、いつでも気軽に相談できる泌尿器科医をもつべきだと思います。
- 女性=婦人科
- 男性=泌尿器科
といった具合に、泌尿器科は男性の強い味方でもあるわけです。そう考えるとまたぐっと泌尿器科が身近に感じてきますね。泌尿器科医は『メンズドクター』なのです。自分の為に存在しているドクターだと思って、気軽に一歩を踏み出しましょう。
馬並師匠
さる
- EDの診察ではパンツを脱がされることはない。
- どうしても病院で性器を見せたくない場合は、症状が軽いうちに早めに診察を受ける。