いびきや無呼吸症候群とEDの関係性は?
勃起には『酸素』が必要になります。
もし、陰茎に酸素の少ない状態が続くと、海綿体は酸素不足で障害され、筋肉の柔らかさを失ってしまいます。すると、勃起を維持する力を失ってしまう可能性があります。いびきや無呼吸症候群はある種の『酸欠状態』ですから、EDのリスクが潜んでいると言えます。
馬並師匠
さる
いびき・睡眠時無呼吸症候群とEDの関係性
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、EDと無関係ではありません。もしかしたらそれらの現象に悩まされる人はEDになってしまうかもしれません。ではまず、それらの言葉の意味についてWikipediaで調べてみましょう。
とにかく両方とも、『睡眠時の呼吸』に多少の問題があるということで共通していますね。上気道が狭くなっていたり、あるいは、無呼吸症候群の場合は文字通り呼吸に支障が出てしまっています。
実は、下記の記事に書いたように、勃起には『酸素』が必要になります。ですから、『朝立ち(夜間勃起現象)』は健康的な勃起を保つために必要不可欠。
もし、陰茎に酸素の少ない状態が続くと、海綿体は酸素不足で障害され、筋肉の柔らかさを失ってしまいます。
と、そこに書いた参考文献には記載してあります。また、『廃用性萎縮(廃用症候群)』ということで考えてもそうですね。下記の記事に書いたように、
<ペニスは勃起させていないとダメになる>
(省略)廃用症候群という言葉があります。使わない機能は衰えるということです。脳梗塞のリハビリでは、原則として少しでも早くリハビリを始めます。そうしないと関節が固まってしまい、もう動かせなくなってしまいます。これは筋肉でも骨でも同じことです。
(中略)ペニスだって、排尿にしか使っていないと勃起しづらくなります。
と、そこに書いた参考文献には記載してあります。朝立ちも含め、普段から勃起していないと廃用症候群という観点から見ても、EDになりやすいと言えます。また、その文献にはこうもあります。
『パンツの中の健康』にはこうあります。
<人は死ぬまで朝立ちする>
朝立ちというのは正確には夜間勃起現象と言います。英語ではNocturnal Penile Tumescence(略してNPT)です。(省略)夜間勃起現象は、胎児から、(健康なら)死ぬまで起こると言われています。夜間勃起によって性機能は刺激を受けますから、私の説では全身の健康につながります。
(中略)さて、この夜間勃起現象は、EDを訴えている人のEDの原因が、心因性か器質性か、を区別する為に非常に役に立つわけです。もし、心の問題でEDにおちいっていても、就寝中は心理的なストレスがないので夜間勃起現象は正常です。
逆に、動脈硬化や糖尿病でEDにおちいっているときには、夜間勃起現象の時間が短くなり、やがてまったくダメになります。このために夜間勃起現象を測定することが重要な意味を持つわけです。
朝立ち(夜間勃起現象)というものは、EDかどうか、またそのEDが心因性か器質性かを調べるために、重要な指標となるわけですね。
馬並師匠
さる
- いびきや睡眠時無呼吸症候群は、EDと無関係ではない。
- 朝立ちがあるから健全な勃起力が持続できる。
睡眠時に酸素を回さないとペニスが有酸素運動できない
先ほどの朝立ちの記事に『朝立ちは陰茎の有酸素運動!~陰茎の若さを保とう~』と書いてあります。朝立ちがあるということは、ペニスに十分な酸素が回っていることの証なので、眠っている間に無事に酸素が体に行き渡っていると言えるわけです。
しかし、いびきや睡眠時無呼吸症候群がある人は、その酸素を体内に取り入れる呼吸がままならないわけですよね。ということは、陰茎にある海綿体は酸素不足で障害され、筋肉の柔らかさを失い、勃起を維持する力を失ってしまう可能性があるのです。
『男性機能の「真実」』にはこうあります。
睡眠時無呼吸症候群はEDの危険因子の一つです【ED診療ガイドライン,2012】。睡眠時無呼吸症候群になると体の酸素濃度が低下します。陰茎への血液中の酸素濃度も低下して、海綿体が障害されます。また睡眠時無呼吸症候群で眠りが障害されると、レム睡眠も起こらなくなり、朝立ちがなくなります。これも海綿体が障害される原因の一つです。睡眠時無呼吸症候群がEDの危険因子とされている理由がここにあります。海綿体の働きを健康に保つためにも、朝立ちはとても大切です。
睡眠時無呼吸症候群になると朝立ちもなくなり、勃起を鍛える有酸素運動たるトレーニングができない状態が続きます。やはり、筋トレ、脳トレの観点、つまり廃用性萎縮の観点から考えても、使わない部位は衰えていきますから、睡眠時無呼吸症候群でペニスに酸素を回さないような日々を続けていると、やがてEDになる可能性があるということですね。
ただのいびき程度であればまだ軽いのですが、大きなあくびとなると、それは睡眠時無呼吸症候群である可能性も高いと言えます。もしあなたが女性であり、夫やパートナーが大きなあくびをしている場合は、注意が必要かもしれません。そのまま放っておかず、何らかの対策を練った方がいいかもしれませんね。
馬並師匠
さる
- 大きなあくびをしている場合は、注意が必要。
睡眠時無呼吸症候群を誘発する原因
睡眠時無呼吸症候群を誘発する原因として挙げられるのは、
- 体重増加
- アルコール
- 寝姿勢
- アレルギー性鼻炎
- 睡眠薬
です。
体重増加
まず単純に、のどや首周りの脂肪が増えれば、それだけ気道がふさがりやすくなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。私の知り合いで無呼吸症候群の人が2人いたのですが、その2人は見事にこの条件に該当していましたね。2人とも体重が100㎏は軽く超えていました。高脂肪・高カロリー食品を食べすぎることは様々な問題を引き起こしますからね。
- ED
- ワキガ
- 口臭
- ニキビ
- うつ病
- 薄毛
といったことはもちろんですし、様々な生活習慣病の原因にもなります。そうなると、その生活習慣病自体がEDの原因ともなりますから、踏んだり蹴ったりです。毎日の食事管理はEDの予防と改善にとって、必要不可欠ですね。
アルコール
またアルコールを摂取すると筋肉が弛緩しやすくなり、上気道を支える筋肉も弱まって、狭くなりやすくなります。するといびきをかくようになったり、呼吸が困難になることがあります。
これも私は実際に経験がありますね。私は普段いびきをかかないのですが、お酒を大量に飲んだ時は、自分のいびきに気づいて起きることがあります。お酒というのはそれだけでEDの原因になりますからね。また、下記の記事に書いたように、
- 薄毛
- 体臭
- うつ病
等の原因にもなり、当然、先ほど言ったように生活習慣病の原因ともなります。
寝姿勢
また寝姿勢ですが、それによっても上気道の状態が変わってきます。また下記の記事に、『合わない枕で眠るのは、首の骨にとって拷問も同じ』という参考文献からの引用を載せましたが、
枕が自分に合うかどうかも非常に需要な要素となってきます。場合によっては、そのせいで薄毛になることもありますので、注意が必要です。
- STEP.1合わない枕で寝る
- STEP.2血が滞ったりして首が痛くなったり肩凝りになる
- STEP.3血行が悪くなる
- STEP.4頭皮や髪の毛に酸素や栄養素が回らなくなる
- STEP.5薄毛の原因となる
髪の毛もペニス同様、酸素を必要とします。合わない枕で血流が悪くなると、髪の毛に酸素や栄養素が回らなくなり、薄毛になる可能性があるのです。記事には、
『枕なし』で寝てみることをおすすめします。
合わない凹凸枕の上で首がぐらぐら拷問を受けるよりは、枕を使わず平らな敷物の上で眠る方がまだましです。
という参考文献からの引用を載せましたが、合わない枕を使うくらいなら、枕なしで寝た方が体にいいんですね。また、『仰向け』で寝るよりも、『横向き』にして寝る方がいいといわれています。一番体に負担がない寝姿勢は『横向き』であるということは、あらゆる専門家の意見が一致しています。
ただ、横向きに寝るときは枕なしだと少しつらいこともあるので、『肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!』にはこういう助言があります。
ただ、あおむけで寝ているときは、枕なしでも十分なのですが、横向きに寝るときは、頭が傾いて首が少しだけ曲がる格好になるため、低めの枕があるほうが首に負担をかけずに済みます。
このため私は、上の図のように、頭の左右両脇に低い枕を置いて寝ることを推奨しています。これであれば、あおむけのときも横向きになったときも、首にかかる負担が少なくて済み、快適にぐっすり眠ることができるのです。
肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!
頭の両側に低い枕を二つ置いておくんですね。あおむけのときは枕なしになり、ゴロンと横になると、右にも左にも低い枕があるようにします。すると、横向きになったときは首をその低い枕が支えてくれますので、首が疲れないで済むということですね。
アレルギー性鼻炎
またアレルギー性鼻炎等の呼吸に関する病気等を患っている場合は、ある程度仕方ないということになってしまいます。花粉症などになると、鼻で呼吸ができなくなりますからね。常に鼻水が出る状態が続きますから、どうすることもできません。
しかし、その場合でも実は真剣に考えれば、問題が解決する可能性があります。そもそもそれが『アレルギー性鼻炎』なのかどうかを疑います。私は20歳前後になるまで、自分がアレルギー性鼻炎だと思っていました。親がそう言っていたし、それを治療する為にいくつかの病院に行きましたからね。
それと同時に花粉症も患っていると思っていました。私の鼻炎が悪化するときには、必ずそこにスギの木があったりして、それが原因だと誰もが思っていたからです。しかし実際には『ハウスダストアレルギー』でした。私は、ハウスダスト、つまりほこりに対するアレルギー症状を持っていたのです。
確かにそういわれると、今まで鼻炎が悪化した状況には、必ず『掃除をしていないカーペットや畳』などがありました。布団もそうですね。祖父母の家に泊まるときは必ず鼻炎が悪化していましたが、そこにあったのはいつも『タンスに置きっぱなしにしていた布団』や、普段は空き部屋となっている畳の部屋でしたからね。
つまり、もし自分が、
アレルギー性鼻炎だから呼吸が苦しいのは仕方ない
と思っていても、実際には私のようにハウスダストアレルギーというだけかもしれません。そうなれば、ハウスダストを徹底して洗えば、症状は軽減できるのです。私は結局花粉症でもありませんでしたから、常に部屋を掃除するようになり、ハウスダストから自分の身を遠ざけるようになると、鼻炎症状は出なくなりました。
病院へ行って鼻に管を入れ、あるいは整体に行ってツボを押してもらうこともありましたが、何の意味もありませんでしたね。整体はまだしも、鼻の専門家のその医者が、私のハウスダストアレルギーを見抜けなったのは、何とも滑稽な話です。
ちなみにハウスダストアレルギーには薬も有効です。いろいろ試したなかでの私のおすすめは、
- アレジオン
- アレグラ
あたりの薬ですね。これらの薬は『第二世代抗ヒスタミン薬』と言われていて、第一世代の薬と比べて、改良されています。眠気がほとんど来ないし、症状の改善も即効性があります。第一世代のカプセルなんかの薬も飲みましたが、圧倒的に眠くなりますね。
『新編 花粉症の最新治療』にはこうあります。
従来型は第一世代で効き目は早いが眠気も多い
従来型の抗ヒスタミン薬は第一世代ともいわれ、古くからアレルギー病の薬として処方薬にも大衆薬にも広く使われてきました。よく知られている副作用として、眠気や倦怠感、口やのどの渇きなどが多く、中枢神経の鎮静作用や副交感神経を抑制する抗コリン作用が強いため、処方薬としては次に述べる第二世代抗ヒスタミン薬に替わってきています。
第一世代と比べて症状が止まる以外の副作用がほとんどなく、くしゃみが激しくなってきたときにすぐに飲むようにして、悪化するのを予防しています。
鼻で息ができないほどつらかったあの時期がまるで他人事のようですね。自分の体質が途中で変化したかのような、ある日突然別人になったような、そういう錯覚さえ覚えます。きっと、目が悪い人がレーシックを成功させたときなんかも、同じ心境でしょうね。
ですから、アレルギー性鼻炎のせいで呼吸が辛く、寝苦しいという悩みを抱えている人は、一度角度を変えて考えてみると、状況が改善するかもしれません。花粉症であっても、『舌下免疫療法』という『花粉を逆に取り入れる』考え方で治療できる考え方が最前線の知識です。諦める必要はないのです。
睡眠薬
また睡眠薬ですが、これはまあ常に飲み続けることもないはずなので、そう問題ではありませんね。もし飲み続ける必要があるのであれば『うつ病』や『ストレス』という問題とも密接に関係しているはずですので、それはまた違う記事で紹介します。
馬並師匠
さる
- 睡眠時無呼吸症候群を誘発する原因を確認する。