電子タバコ(アイコス)がEDの原因になる?
はい。
タバコがEDの原因だと言われるのは、タバコに含まれるニコチンが血管収縮作用を持っているからです。電子タバコ(アイコス)にも結局はニコチンが含まれているので、あまりタバコと変わりはありません。
馬並師匠
さる
血管収縮作用があるタバコ
タバコがEDの原因となるということは、下記の記事にたっぷりと書きましたので、併せてご確認ください。
そこにも書いたように、『ED 検査・診断・バイアグラによる治療の実際』(保険同人社)にはこうあります。
タバコとアルコール
タバコは血液の循環に悪影響をもたらすので、できるだけやめましょう。どうしてもやめられない人は、本数を減らす、軽いものに変える、とくに緑黄色野菜をたくさん食べるなど、タバコの害を減らすようにしましょう。
タバコに含まれるニコチンが血管収縮作用を持っているのです。血管が滞れば様々な問題を引き起こしますからね。
- 頭痛
- 腰痛
- 眼精疲労
- 薄毛
- ED
このどれもが血行不良によって引き起こされるものです。もちろん、心筋梗塞や脳梗塞などもそうですね。血液がドロドロになって血流不全となればこのような重い病気となり、最悪の場合は死に至ることもあります。血管の状態を悪くする原因は、なるべく自分の身から遠ざけた方がいいんですね。
それは、『電子タバコ』であっても同じことです。例えばフィリップモリスが出している『iQOS』ですが、あれにも普通のタバコ同様に、ニコチンが含まれています。ニコチンの含有量は記載されていないようですが、下記のサイトが詳しく調べているので、気になる方はそちらを参考にしてみてください。
参考 アイコスのニコチン量って?アイコス(IQOS)の健康被害は?ニコチン量とタールをタバコと比較【最新の加熱式タバコ有害性研究】
キーワードとしては、
- タールを除外しニコチンだけ吸える
- すぐに気化する水蒸気で周囲に優しい
- 依存症になりうる
- 臭いはある
- ニコチン量は0.5mg~1mg程度
- 紙巻きたばこと比較して、90%の有害物質が削減されている
というところですね。記事によると、
「喫煙者は、ニコチンを求めてタバコを吸う。そしてタールによって死に至る。」
という精神科医として著名なマイク・ラッセル氏の言葉があり、アイコスは、そのタールを吸わずに、ニコチンだけを吸える便利なアイテムである、というアプローチで販売されている旨について書かれています。
しかし言ったように、その『ニコチン』に血管収縮作用があるので、何の意味もないですね。ニコチンがED等の原因になるわけですから。もちろん、タールなどの有害物質が9割削減されたのは高評価の対象ですが、それでもニコチンが入っている以上は、EDとの問題を考えるとき、結局問題点となりますね。
馬並師匠
さる
- タバコに含まれるニコチンが血管収縮作用を持っていて、EDの原因となる。
- 電子タバコのアイコスにもニコチンが含まれている。
アイコスであってもタバコとほぼ同じ
また、下記のサイトでは『アイコスを吸っている人を周りの人はどう思うか』ということについてインタビューしていますので、その意見も参考になるでしょう。
参考 【緊急証言】「iQOSは普通のタバコより臭い」は本当か? 被害女性「アイコスは体臭と交じり合うとヤバい」「彼に元に戻せと言っている」などロケットニュース24
例えば、こうあります。
Aさん「ニオイ自体も不快なんですが、iQOS臭は普通のタバコと比べて明らかに拡散力が強いように思うんです。普通のタバコが半径1メートルくらいだとすると、iQOSは5メートル先にいても “吸ったな” ってわかります」
Bさん「そうそう! わかる!」
Cさん「普通のタバコはせいぜい服や髪にニオイが付くくらいだと思うんですけど、iQOS臭は広範囲まで、しかも深くまとわりつくというか……体内に取り込まれて放出されてる感じがするんですよね」
アイコスにしたからといって、自他に与える影響がなくなった、ということではないということについて、理解したいところですね。
また、『依存性』ということで考えてもタバコと同じです。勃起の仕組みを見てみましょう。
- STEP.1エッチな刺激
- STEP.2副交感神経興奮
- STEP.3NO(一酸化窒素)放出
- STEP.4cGMP増加
- STEP.5陰茎海綿体平滑筋弛緩
- STEP.6勃起
という流れが勃起の仕組みです。
- 交感神経が優位=緊張、不安
- 副交感神経が優位=リラックス
ですから、タバコやアイコスを吸うと、たしかに一時的には副交感神経が優位になります。しかし、その後すぐにその効果が切れて、交感神経が優位になります。その状態を『依存性』というのです。
ああ、タバコ吸いたい…アイコス吸いたい…
という症状が出てしまうのであれば、それは依存しているということ。そして同時に、 『それなしでは副交感神経を優位にできない』体になってしまっているということです。
馬並師匠
さる
- アイコスであってもタバコとほぼ同じ。
- 副交感神経を優位にできないようになると、EDの原因となる。
タバコの依存性
私もタバコを吸ってましたらわかるのですが、当時はタバコを吸わなければ落ち着かない、という精神状況でしたからね。しかし禁煙して10年以上経ちますが、今はもうタバコがなくても全く問題はありません。他のことで十分副交感神経を優位にできるからです。つまり、リラックスできるようになったのです。
例えば、運動をします。それ自体は逆に、興奮するので交感神経が優位になります。しかしその後、間違いなく清々しい気分になります。身体も圧倒的に健康になります。また、疲労感と充実感で、タバコを吸いたいという衝動もなくなっています。
体も清々しく疲れているから、ご飯も美味しいし、ぐっすり寝られます。心身の不調がなくなり、健康的になります。それを全身で感じ取るだけで、副交感神経が優位になります。不安にならないからです。とても健全な道を歩いているという安心感に満たされます。
また、下記の記事にも書きましたが、
『ササッとわかる「SAD 社会不安障害」 あがり症の治し方 (図解 大安心シリーズ)』にはこうあります。
午前中は『太陽光』をたっぷり浴びる
脳内物質の『メラトニン』は夜の睡眠を促し、『セロトニン』は、昼間の活動を支えます。セロトニン量が低下しているSADの人は、日中積極的に活動することで、セロトニンを増やしていく必要があります。
昼間の時間帯にしっかり活動するためには、午前中にたっぷり太陽光を浴びることが重要です。というのも、セロトニンは、太陽の光が網膜を刺激することによって体内で盛んに生成されるからです。
ササッとわかる「SAD 社会不安障害」 あがり症の治し方 (図解 大安心シリーズ)
食事から取り入れたL-トリプトファンという成分は、体内でセロトニンに合成され、さらにメラトニンへと変化します。このメラトニンがなければ良質な睡眠を取れず、
- 自律神経失調症
- SAD(あがり症)
- うつ病
などの問題を引き起こします。
- STEP.1L-トリプトファンを摂取
- STEP.2体内でセロトニンに合成
- STEP.3メラトニンへと変化
- STEP.4良質な睡眠を誘う
- STEP.5日中が活動的になりセロトニンが増える
- STEP.6精神安定の基盤となる
自律神経とはまさに、
- 交感神経
- 副交感神経
のことです。これが運動と睡眠によってバランスが整うようになるんですね。そしてこの『セロトニン』という物質も大きく影響してきます。このセロトニンがあれば、うつ病にもならないし、またタバコ依存も治ると言っていいのです。
馬並師匠
さる
- セロトニンがあれば、うつ病にもならないしタバコ依存も治る。
セロトニンという精神安定ホルモン
セロトニンは、精神安定の効果がある報酬系物質ですから、それがうまく放出されていれば、そういった問題とは無縁の状態になるのです。ちなみに、女性がよくスイーツを食べるのを見ると思いますが、あれもこのセロトニンが関係しています。
女性の場合、体内でセロトニンを作ることが男性よりも難しいのです。ですから、そういったもので直接セロトニンを得ようとするんですね。しかし、それはそれでリスクがありますので、注意が必要です。
実に、女性受刑者の7割が『薬物乱用者』であるという現実がありますが、女性はプレゼントやスイーツ等も含め、『外部からの報酬』に目がありません。そこにはその『セロトニン合成の難易度』が関係しているかもしれませんが、外部依存は本当はとてもリスクの高いことなので、厳重に注意が必要ですね。
ただ、『安全な食物』からの摂取なら問題ないわけです。タバコや麻薬、スイーツや肉類といった『有害物質』でなくても、精神安定の目的を達成することはできます。
セロトニンのもととなるL-トリプトファンがとれる食品
(省略)トリプトファンは、たんぱく質を構成しているアミノ酸の一種。体内では合成されず、食物からとる必要がある物質です。摂取されたトリプトファンは、そのままではセロトニンになりません。体内でビタミンB6と結合して初めてセロトニンが合成されます。また、炭水化物が分解されてできるブドウ糖は、トリプトファンを脳まで効率よく運び、セロトニン生成をを支えます。
- L-トリプトファン
- ブドウ糖
- ビタミンB6
の3つをバランスよく摂取すると、セロトニン合成が促されるということなんですね。
L-トリプトファンが含まれた食物
- ピーナッツ
- アーモンド
- 牛乳
- ヨーグルト
- ゴマ
- チーズ
- アボカド
- 豆乳
- 納豆
- バナナ
ビタミンB6が含まれた食物
- ニンニク
- ショウガ
- 豚肉
- 青魚
- 豆乳
- 納豆
- 玄米
- 小麦胚芽
- バナナ
ブドウ糖が含まれた食物
- 果物類
- パスタ
- うどん
- そば
- 芋類
- 穀類
- 玄米
- 小麦胚芽
- アボカド
- バナナ
このあたりの食物を積極的に摂り入れれば、セロトニン合成がよく促され、精神安定の目的を達成することができます。とくにバランスよくこの3つの栄養素を得るなら、
- 豆乳
- 納豆
- アボカド
- 玄米
- 小麦胚芽
- バナナ
に注目したいですね。特にバナナは、この3つのすべての栄養素をバランスよく含んだバランスフードですので、積極的に食べていきたい食物です。
タバコでもアイコスでも、ニコチンが入っている以上は血流不全となり、EDの原因となります。もしそれを吸う理由が『精神安定』なら、そのほかの方法でもその目的は達成できるという事実を知りましょう。
馬並師匠
さる
- 女性の場合、体内でセロトニンを作ることが男性よりも難しい。
- セロトニンのもととなるL-トリプトファンがとれる食品
を確認する。