精力増強に効果的なストレッチや体操はある?
下半身を中心としてストレッチを行い、できればウォーキングや軽いジョギングなどの全身運動かつ有酸素運動も取り入れることで、精力増強に役立つかもしれません。下半身の血流を良くすることに重点を置くことがポイントです。
馬並師匠
さる
ストレッチの効果とは
精力が増強できるストレッチはありません。まず最初にそう考えていた方がいいでしょう。妙な期待をせずに済みます。まずは方向性をきちんと定めることが重要ですからね。
人が思い浮かべる『精力増強』というのは、元々精力がない人がビンビンに元気になる、ということが多く、例えば『精力増強ドリンク』を飲んで期待することは、『抑えきれないほどの精力がみなぎってくる』という感覚です。私は20代の頃実際にそうでしたからね。何かそういう変身的な願望があってそれを期待したのですが、全くそういうことはありませんでした。
そういう効果が期待できるのは、
- お酒
- 麻薬
くらいではないでしょうか。だから世の中の多くの人がそれを服用して間違いを犯し、逮捕されたり転落したりしていますね。『危険ドラッグ』などもそうです。あれがまだ『合法ドラッグ』という名前だったとき、それを服用することに罪の意識がない、規範意識の低い人がそれを乱用し、そして『変身』してしまい、人を撥ねたり、奇声をあげたりして世間を騒がせました。
ですから、もし『精力増強ストレッチ』というキーワードを考えたとき、そのような変身願望を抱いている人がいるのであれば、まずはそういうことはないという事実を頭に入れましょう。変身というのは上の例を考えてもほとんど『酩酊』。自分の意識ではない、違う意識に自分の心を乗っ取られるということです。
しかし、その人格が何か事件を起こしても責任を取るのは自分です。そう考えると、もう変身しようとさえ思わないのではないでしょうか。どうせ責任を取るのなら、自分の意志でやったことにしたいですよね。
馬並師匠
さる
- 精力が増強できるストレッチはない。
『勃起をする=精力増強』?
ただ、もし『勃起をする=精力増強』という解釈なのであれば、それにかなうストレッチはあります。また、薬もありますし、食事もあります。ただ、バイアグラ等のED治療薬を服用すればわかりますが、たしかにあれは物凄い力で勃起することを自覚できるのですが、だからといって先ほど考えたような『変身』が達成できるわけではありません。
意識は通常のままです。下記の記事にも書きましたが、
『ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (扶桑社新書)』にはこうあります。
ED治療薬は精力剤や媚薬ではない
EDに最も効果的なのはED治療薬の服用ですが、ED治療薬を精力剤や媚薬のようにとらえている人も多いようです。『飲んだらずっと勃起した状態が続くのではないか』、『シチュエーションに関係なく、ところかまわず勃起してしまうのではないか』、『性欲をコントロールできなくなってしまうのではないか』-こういった心配は一切無用です。
ED治療薬は、勃起状態を維持するための薬なのです。精力剤でも媚薬でもないのです。
ですから、ED治療薬を、私はあまり『精力増強剤』と捉えることはしません。精力がつくのではなく、『勃起を助ける、勃起を維持する力を助ける』というだけの薬ですから、感覚としては(普段よりも勃起力がすごいな)というぐらいなのです。
馬並師匠
さる
- 『勃起をする=精力増強』ならば、それにかなうストレッチがある。
筋肉と関節の柔軟性を高める
さて、『精力増強と勃起』についてわかってきましたね。勃起を助けるストレッチはありますが、それが精力増強かといえば、首をかしげることになるわけですね。
簡単ED予防ストレッチ
(省略)『ポイントは、筋肉と関節の柔軟性を高めることです。とりわけ股関節や骨盤の柔軟性はセックスに大きく影響しますので、重点的にやりましょう。股関節や骨盤が凝り固まったままだと大事なところの血流が悪くなりますし、骨盤の柔軟性はセックスの前後運動にも欠かせません。また、デスクワークで滞りがちな全身の血流をよくすることも重要です。』
勃起を助けるストレッチ、つまりED予防ストレッチのポイントは、
- 筋肉と関節の柔軟性を高める
- とくに股関節や骨盤
- 全身の血流を良くする
ということです。簡単に言うと、『下半身を中心としてストレッチを行い、できればウォーキングや軽いジョギングなどの全身運動かつ有酸素運動も取り入れる』ということですね。そうすればこのすべてのポイントを抑える運動ができることになります。
本にはこうもあります。
筋肉量を増やすより、柔軟性をつけるほうが簡単です。(中略)また、有酸素運動で心肺機能を高めて持久力をつけることも、健全なセックスには必須です。ただ、運動不足の人がいきなりジョギングを始めるのはきついでしょう。通勤時に電車を控えて1,2駅分ウォーキングするくらいでも十分なので、ストレッチと併せて始めてみてください。
有酸素運動では、全身の血流をよくしてED予防ができるだけでなく、持久力がついて『セックス力』を身につける効果も期待できるわけですね。こうした『セックス力』というのは、=精力増強と考えても不自然ではありませんね。体力をつけることは、健全な形での精力増強の王道だと言えるでしょう。
『股関節や骨盤が凝り固まったままだと大事なところの血流が悪くなります』とありましたが、これは勃起の仕組みを理解している人なら、納得できる話です。勃起の仕組みを見てみましょう。
- STEP.1エッチな刺激
- STEP.2副交感神経興奮
- STEP.3NO(一酸化窒素)放出
- STEP.4cGMP増加
- STEP.5陰茎海綿体平滑筋弛緩
- STEP.6勃起
という流れが勃起の仕組みなのです。つまり、勃起とは血液が流入して初めて成り立つものなので、そういった下半身の血流が悪くなってしまえば、勃起の条件が整わないのです。
ストレッチをして股関節を柔らかくすれば、セックスのあらゆる体位の際に役立ちますし、同時に、下半身の血流がよくなって、ペニスに血液が流入しやすい状況が整うわけなんですね。ですからストレッチをしながら、
血液よ循環せよ!
とイメージしながら行うのがいいでしょう。何のためにストレッチをしているのかを意識するのがとても大事ですからね。『精力増強のためにやっている』と漠然と考えても、実際に『変身』できるような感覚になることはありません。
馬並師匠
さる
- 股関節や骨盤の柔軟性はセックスに大きく影響する。
- 下半身を中心としてストレッチを行い、できればウォーキングや軽いジョギングなどの全身運動かつ有酸素運動も取り入れる。
ストレッチをやるときに必要な意識
ここまで記事を読んだ人ならわかるはずですが、このストレッチは『変身』のためにやるのではなく、『勃起を促す』ため、あるいは『セックス力』をつけるためにやっているのであって、それが最初からわかっていれば、そのようなイメージをもって長くストレッチや運動を続けることができます。そうじゃなければ、
なんだよ。やってもやっても全然変身しないじゃないかよ。もうやめようかな…
と思ってしまい、長続きしません。運動というものは毎日やる必要があるのです。人が毎日何かを継続するというのは簡単なことではありません。しかし、なるべくそれを簡単にしたい。そのためには、まずイメージを大事にすることが重要なのです。
この運動が『精力増強』というよりは、『セックス力』をつけるためにやっていると思える人は、おそらく前者よりも長続きするでしょう。あるいは、他の目的の為にやってもいいですね。私なども毎日長時間のデスクワークをしているのですが、必ず毎日運動をしています。
それは『セックス力』のためではなく、健康の維持や、ダイエット、筋力トレーニングのためなのですが、しかし、結果的に『セックス力』も維持できているんですね。とにかく運動をして筋肉をつけ、ストレッチをして柔軟性をつけ、凝り固まった血流を常によくしよと意識をすればいいのです。それが結果的に、
- 健康維持
- 体格維持
- 老化予防
- 病気予防
- ED予防
等の、あらゆる恩恵を招く結果になるわけですからね。大切なのは冒頭から言っているように、『精力増強』という言葉に対する考え方です。そこさえ間違いのないように設定すれば、ED予防ストレッチも必ず効果を期待できるでしょう。
馬並師匠
さる
- 運動というものは毎日やる必要がある。