山芋は精力増強に効果がある?
はい。ムチン、アルギニン、ビタミンB1に注目です。その3つはすべて疲労回復、体力強化、精力増強に役立つ栄養素です。そのため昔は『山うなぎ』という別名でも呼ばれていました。
馬並師匠
さる
山芋とED
下記の記事に書きましたが、山芋は精力増強としての効果を期待できます。
これらネバネバ食材に含まれる、
という成分に、たんぱく質の吸収を高める成分が含まれていて、この成分のおかげで、
- 疲労回復
- 体力強化
- 精力増強
に役立つというわけなんですね。
『ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (扶桑社新書)』にはこうあります。
精子の数を増やす山芋
(省略)山芋は、各種ビタミンが疲労回復を促し、コンドロイチンが美肌や老化防止に効果を発揮、さらにアミラーゼという消化酵素が消化吸収と新陳代謝を活発にするという、素晴らしい食材です。そしてやはり、ネバネバだけあって納豆やオクラと同じくムチンを含み、さらにアルギニンという成分も含みます。
アルギニンはアミノ酸の一種なのですが、精子の数を増やし、その運動性を高める作用があります。それだけでなく、勃起に必要な一酸化窒素の分泌を促し、勃起力を高める働きもあるのです。古くから滋養強壮の食材として有名ですが、”天然の精力増強剤!と言ってもいいくらいではないでしょうか。
- 各種ビタミン
- コンドロイチン
- アミラーゼ
という栄養素がまず含まれていて、それが基本的に体にいいんですね。その中でも、
- ビタミンB1
- ムチン
- アルギニン
という栄養素が、精力増強に有効なのです。ビタミンB1がどれだけ精力増強に有効であるかは下記の記事に書きました。ビタミンB1はエネルギーを作るために欠かせない栄養素ですから、アリナミンもニンニク注射も、すべてこのビタミンB1に働きかけるためにある栄養メンテナンスなんですね。
馬並師匠
さる
- ヤマイモに含まれるムチン、ビタミンB1、アルギニンが精力増強に役立つ。
山芋の主な栄養成分
『色の野菜の栄養事典』にはこうあります。
たんぱく質 | 4.5g |
---|---|
ビタミンB1 | 0.13㎎ |
カリウム | 590㎎ |
食物繊維 | 2.5㎎ |
糖質 | 24.6㎎ |
ビタミンB1
この100g中のビタミンB1含有量ですが、ニンニクの場合こうなります。
ニンニクの主な栄養成分(100g中)
ビタミンB1 | 0.19㎎ |
---|---|
ビタミンB1(炒) | 0.23㎎ |
ニンニクの場合、炒めるとビタミンB1が多少多くなるのですが、大体このくらいです。やまいもはあのニンニクにも匹敵するくらいのビタミンB1が含まれていることがわかります。もうこれだけで精力増強に有効だと言うことができるかもしれません。
ムチン
またムチンですが、更に詳しく調べてみましょう。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
ムチン
(省略)ムチンにはたんぱく質分解酵素が含まれており、生で食べるとたんぱく質の消化が促進されます。また、胃壁を保護し、傷ついた粘膜を修復する作用があり、胃炎や胃潰瘍の予防にも効果的です。肝臓や腎臓、胃腸などの内臓の機能を強化する働きもあります。体力増強、病中病後の体力回復、虚弱体質の改善に役立ちます。
- 胃壁を保護して傷ついた粘膜を修復し、胃炎や胃潰瘍の予防になる
- 肝臓や腎臓、胃腸などの内臓の機能を強化する
- 体力増強、病中病後の体力回復、虚弱体質の改善に役立つ
という効果を期待できるということがわかります。このうちやはり精力増強というのは最後の項目であり、『病中病後の体力回復』、『虚弱体質の改善』ということは、『マイナスをプラスに戻す』という意味があるわけです。ということは、『元々プラスなら、さらにプラスになる』ということがわかり、最初の『体力増強』という説明があるわけです。
ここには間違いなく精力を増強させてくれる働きを期待できますね。ビタミンB1とこのムチンがあれば、精力増強の目的達成の為に、とても心強いわけです。
アルギニン
更にこのやまいもにあるのが『アルギニン』です。冒頭の記事に書いたように、アルギニンには、
- 動脈硬化を改善して勃起に必要な血管を拡張する
- 男性ホルモン量を増やして精子の生産量を上げる
等の効果があり、EDの改善に有効だと言われています。このアルギニンですが、例えば『テンガ メンズチャージ』のようなエナジーゼリーにも含まれていて、飲むとその効果を理解することができます。
私も疑いながら飲みましたが、なかなかどうして効き目は他の精力ドリンクなどと比べて『あった』と言えるものでしたね。勃起力も少し強まった気がしました。お酒を飲んだのとはちょっと違った、体が熱くなるような、そういう感覚が確かにありました。これはおそらくアルギニン等の力だったのでしょう。
まあこの商品の場合はその他にも、
- 亜鉛酵母
- マカ
- スッポン
- マムシ
など、精力増強にはもってこいの栄養素がたくさん入っていますから、アルギニンだけではないと思いますが。しかしそんな中、この『アルギニン』が一番上に記載されているんですね。それだけアルギニンと精力増強とは関係があるということです。
『あまり効果がない』という感想を言っている人もいるようですが、もちろん個人差はあるかもしれません。しかし私は最初から、
ED治療薬(バイアグラ等)以下、精力増強ドリンク以上
であることを期待していたので、その期待通りだったということです。もしかしたら効果がないと感じた人は、ED治療薬のような効果を期待して、そのギャップに落胆したのかもしれませんね。私はそのすべてを経験していますが、間違いなくこの商品の効果は、その中間にあったと言いきれますね。まあ、バイアグラ等がずば抜けているのでそことの差はかなりありますが。
そんなアルギニンですが、成長期の子供がアルギニンを摂取する際は注意が必要です。『これは効く! 食べて治す 最新栄養成分事典』にはこうあります。
免疫機能と筋肉を強化するアミノ酸 アルギニン
(省略)また、精力回復のサプリメントなどにもアルギニンは配合されていますが、成長期の子供に、サプリメントとして与えすぎると、巨人症にかかる危険もあります。サプリメントとして摂取するときには、就寝前の空腹時に飲むのが効果的です。
成長期の子供に、サプリメントとして与えすぎると、巨人症にかかる危険があるんですね。
馬並師匠
さる
- ムチン、ビタミンB1、アルギニンの働きを確認する。
やまいもとやまといも
この『やまいも』ですが、先ほどの栄養成分の表で『やまといも』とありました。『ながいも』や『いちょういも』を除くやまいも全般を『やまといも』と呼ぶことが多いようです。しかし、専門書によってはそれらをひっくるめて全て『やまいも』と呼んでいる場合もあります。
やまいもには種類がたくさんあって、
- いちょういも
- 自然薯
- つくねいも
- ながいも
等、これらすべてが、基本的にほとんど同じ成分です。『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
胃をいたわりながら栄養の吸収を促進
(省略)独特の粘り成分であるムチンとデオスコランは、胃の粘膜を保護してたんぱく質の吸収を助けます。そのため、メニューに加えると胃腸に負担をかけず、ほかの食材の栄養素を効率的に摂取できるのです。やまいもが疲労回復、滋養強壮によしとされるのはこれが理由で、そのため昔は『山うなぎ』という別名でも呼ばれていました。
やまいもは『山うなぎ』と呼ばれるくらい、疲労回復と滋養強壮に有効なんですね。
また冒頭で、『アミラーゼは体に良い』とだけ書きましたが、実際にはアミラーゼ自体に、消化吸収と新陳代謝を活発にする効果があり、また、ムチンに胃の粘膜を保護してほかの食材の栄養素を効率的に摂取できる効果があることから、
- ムチン
- アミラーゼ
のおかげで、『その他の食材から摂れる栄養素』も効率的に摂取できるようになり、『栄養補助食品』としての効果も期待できるわけです。これだけで精力増強に効果があるのに、他の栄養素の効果も引き上げるのですから、これは素晴らしいですね。
馬並師匠
さる
- 『ながいも』や『いちょういも』を除くやまいも全般を『やまといも』と呼ぶことが多い。
- やまいもは『山うなぎ』と呼ばれるくらい、疲労回復と滋養強壮に有効。
- ムチンとアミラーゼが『その他の食材から摂れる栄養素』も効率的に摂取させてくれる。
やまいもの効果的な食べ方
そんなやまいもの効果的な食べ方ですが、『色の野菜の栄養事典』にはこうあります。
食べ方のヒント
とろろにして温度は40℃以上に保つ
酵素の働きを活かすには、40℃を超えないように。とろろ汁として食べるほか、みそ汁に入れたりご飯にかけても。
温度は40℃以上に保つことが大事なんですね。といっても、40℃を超えると酵素の働きを最大限に生かせなくなるので、『だったら40℃以上じゃないじゃないか』とつっこみたくなるのですが、まあ、温かい状態で食べるのが一番効果的だということですね。
また、ご飯にかけてもいいわけですから、『うなとろ丼』なんか最高ですよね。うなぎとやまいもが同時に食べられるわけですから、これはもう精力増強に最高な食べ物ってことになりますよね。
もちろん、他の『ネバネバ食材』と一緒に摂っても効果を発揮しますから、
- オクラ
- なめこ
- モロヘイヤ
- 納豆
などが入った『バクダン丼』なんかもいいですね。海鮮丼が売っている店なんかには、大体このあたりのどんぶりがありますから、これをガッツリ食べればかなり精力がつくでしょうね。
また『男性機能を高める本 (精力減退は酵素不足が原因だった)』にはこうあります。
昔から滋養強壮に効果があるといわれ、疲労回復にいいとされる漢方薬『補中益気湯』の原料でもあるヤマイモは、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)という男性ホルモンを増やします。
このDHEAは、『若返りホルモン』ともいわれていて、以下のような効果を期待できます。
- 免疫力を高め、炎症を抑えたり腫瘍を予防する
- 筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす
- ストレスを緩和し、意欲を向上させる
- アルツハイマー病を予防、改善する
- 脂質異常症を予防する
- 不妊症を改善する
- 動脈硬化を予防する
- インスリンの働きを助け、糖尿病を予防する
- 性的欲求を高める
とくに注目したいのが最後の3つですね。性的欲求を高めるということはもうそのままですし、動脈硬化と糖尿病の予防は、そのままEDの予防に繋がっています。
更に、酵素食としても優れているので、やまいもはなかなか侮れない野菜ですね。ぜひとも積極的に食べていきたいものです。
馬並師匠
さる
- やまいもの効果的な食べ方を確認する。
- 『バクダン丼』は精力増強にうってつけ。
- ヤマイモはDHEAを増やして精力増強に役立つ。