ケーキやチョコレートなどのスイーツを食べすぎるとEDになる?
そういった食事を摂ってばかりいると、悪玉コレステロールが溜まって血管に問題が出てきます。
すると血行不良が原因の病気である、動脈硬化等の生活習慣病にかかります。するとEDになる可能性が高くなります。また、そのような食事を食べたがっている体の状態にも問題があります。 ストレス解消の為に行っている場合、そのストレスがEDの原因となります。
馬並師匠
さる
スイーツとED
下記の記事に『EDに有効な食事』、あるいは『精力増強に有効な食事』について書きましたが、今回は逆に、『EDの原因となる食事』について考えていきます。
ケーキやチョコレートを食べすぎることによってEDになる可能性があるということですね。まず第一に考えるのは『メタボリックシンドローム』です。下記の記事に書いたように、メタボリックシンドロームになることで、EDのリスクが高くなります。
原因はまず、そのようなスイーツを『食べすぎる性格』にあります。そのような性格を持っている人は、一時的であろうとも、正常ではありません。何らかの依存症であるか、ストレスを抱えているかという解釈ができます。
例えばストレスを負っているのであれば、それはそのままEDの原因となります。詳しくは記事に書きました。『ハンバーガーが好きな人は、EDの可能性がある!?』の文献を見ていただければわかるでしょう。
馬並師匠
さる
- スイーツを食べすぎる状態にある人はストレスを抱えている可能性がある。
- そのストレスがEDの原因となる。
高脂肪食品の弊害
更に、高脂肪な食事を好んで食べると内臓脂肪が増え、酸化ストレスが生じやすくなります。すると、NOの放出に問題が出て、EDとなる可能性があるんですね。ストレスには、
- 社会的ストレス
- 生物学的ストレス
と2種類ありますが、 高脂肪・高カロリーな食事は後者『生物学的ストレス(酸化ストレス)』の原因でもあるのです。つまり、社会的ストレスを負っている人がスイーツをドカ食いし、更にそこで生物学的ストレスを負うんですね。これはもうED街道まっしぐらと言っていいでしょう。
- STEP.1体内の活性酸素が多くなる酸化ストレスが高くなる
- STEP.2活性酸素が神経や血管の細胞を傷つける
- STEP.3神経や血管から十分なNOが出なくなる
- STEP.4血管が拡張しづらくなる
- STEP.5血管に十分な血液が送り込まれなくなる
- STEP.6勃起しなくなる
また、そういった食事を摂ってばかりいると、悪玉コレステロールも溜まって血管に問題が出てきます。すると血行不良が原因の病気である、
- 糖尿病
- 高血圧
- 動脈硬化(心筋梗塞、脳梗塞等)
等を引き起こすリスクを引き上げます。するとそれがまたEDの原因となるわけです。
糖尿病を放置するとやがて動脈硬化になります。動脈硬化の症状は、最初に最も細くデリケートなペニスの血管の変調、つまりEDとしてあらわれます。
- STEP.1ペニスの動脈1~2㎜
- STEP.2心臓近辺の動脈3~4㎜
- STEP.3脳近辺の動脈5~7㎜
ですから、最初にペニスの血管の変調があるんですね。だからそういう順番になります。動脈硬化の最初に、まず一番細くデリケートなペニスの血管が変調し、EDとなり、その後に心臓や脳の太い血管に変調があるということです。これらの問題は全て密接に関係しているのです。
馬並師匠
さる
- 高脂肪な食事を好んで食べると内臓脂肪が増え、酸化ストレスが生じやすくなり、EDとなる。
- また、生活習慣病等を引き起こし、それが更にEDの原因となる。
スイーツが心身に与える影響
また、スイーツが心身に与える影響を考えてもそうです。下記の記事にも書きましたが、
『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
砂糖と精神病の問題
(省略)265人のADHDの子供たちを対象にした研究では、4分の3以上が状なグルコースの変換を示したことが発見されました。脳と体の主な燃料であるグルコースの血液中のレベルが大きく増減して動揺しているときには、一日中、精製炭水化物、刺激物、甘いもの、チョコレート、発泡性のドリンク、ジュースが、繊維が少ないかまったくないグルコースのゆっくりした吸収のローラーコースターに乗っているように、行動やそのレベル、注意力、集中力、焦点もまた大きく揺れるといったことが、ADHDの子供に診られるのは、何も驚くべきことではなくごく普通のことです。
砂糖を消費したあとに時々見られる鎮静効果は、低血糖の状態から血糖の正常化が始まることでよくなるということです。低血糖の状態のときには、行動をコントロールしている脳と認識機能に燃料が不足しています。
こうした食事というのは、あまり心身にはいい影響を与えません。たしかに一時的に脳内に快楽物質(ドーパミン)が出て、幸せな気分に浸れます。しかしそれはタバコを吸っても麻薬をやっても同じことなので、ドーパミンが出るからといって、それに依存するのは健全な姿ではありません。
こうした高GI食品を食べると、血糖値がグンと引き上がります。その時にドーパミンが出て幸せ(というより快楽)を感じるわけですが、グンと上がった血糖値は、まるでジェットコースターのように一気に急下降します。
そうして血糖値が急激に落ちるとどうなるかというと、『うつ状態』になります。その症状の受け止め方は人それぞれで、メンタルが弱い人ならそれを『うつ病』だと解釈することもあるでしょう。強い人でも、その状態の無気力から脱することは容易ではありません。
ですからそのタイミングで『ドカ食い』などをしてしまい、すぐにまた『応急処置』をしようとして、血糖値を急激に上げる方法を取ってしまいます。そして悪循環にはまるのです。ですから、
- スイーツの間食
- ジャンクフードやスナック菓子のドカ食い
をするとどうなるかというと、血糖値は急激に引き上がりますよね。例えばショートケーキとパンケーキのGI値を見てみましょう。
ショートケーキ | 80 |
---|---|
パンケーキ | 80 |
この数値はものによって微妙に異なりますが、大体の数字がこうです。とても高いんですよね。ですから、このような急激に血糖値が上がるようなものを食べると、それが落ちたときに『うつ気味』になるので、やめたほうがいいのです。その『うつ気味』の状態から脱する為に、暴飲暴食に走ったり、精神不安定に陥るのです。
EDとうつ病には関連性があります。心が問題でEDになるわけですから、うつ病になるとEDになる可能性が高くなります。
また、抗うつ剤を使用しても、それが更にEDの原因となることもあります。
ですから、こうした食事を暴食しないことは当然で、なるべくなら控えた方がいいんですね。EDの原因の割合は、
- 心因性=52%
- 器質性=48%
ですが、このスイーツ問題は、心因性にも器質性にも影響してくるので、決して見て見ぬふりはできない問題なのです。
馬並師匠
さる
- 高GI食品でグンと引き上げられた血糖値はグンと下がる。
- その時にうつ気味になり、それがEDの原因となる。
うつ病とED
『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
躁鬱病
(省略)感情の揺れがあるということは普通ではありません。感情の揺れはとてつもなく大きな要素によって生まれますが、コーヒーの飲みすぎ、過剰なストレス、ホルモンバランスの乱れ、食品アレルギー、そして栄養の不足などが影響しています。
感情の揺れを経験する人は、無気力、食欲不振、体重の減少、疲労感、睡眠パターンの目まぐるしい変化、趣味やセックスへの興味の減退、人を避ける、イライラ、集中できない、そして罪悪感、自殺願望などの症状を伴ううつ病になります。
高GI食品に依存するとこのように『感情の揺れ』も激しくなります。そうするとここにあるような症状にみまわれ、精力も減退してきてセックスレスとなり、あるいはEDとなることもある、ということなんですね。
私の周りでこれを当てはめて考えても、やはり高GI食品を好き好む人は感情の揺れが激しいことがわかります。特に女性はパンやスイーツを好んで食べることが多いと思いますが、そうするとやはりそういう性格になってしまいますね。もちろん100%ではありませんが、私の周りにいる、
- 短気
- せっかち
- ヒステリック
- 器が小さい(すぐにいっぱいいっぱになる)
等の性格を持っている人は、往々にしてこういう食事を摂っています。中には、パン食がやめられなくて『グルテンアレルギー』になってしまった人もいますね。
確かに女性は、『セロトニン』という報酬物質を体内で作りづらい性質を持っています。ですから、男性以上に体外からセロトニンの原因や物質を摂り入れることが求められるので、女性が、
- スイーツ
- プレゼント
等に目がないのは、こういった事実も関係しているでしょう。スイーツからセロトニンを得ることができますからね。しかし、それは先ほどのドーパミンで考えたときと同じように、『一時的』なわけです。一時的でもいいから外部から無理矢理『報酬系物質』を得て幸せ(快楽)を得ようとする行為は、シビアな目線を向ければ『麻薬依存症』です。
事実、男性受刑者が窃盗や傷害や強盗などが多くを占めるのに対し、女性受刑者の約7割が薬物乱用です。外部から無理矢理『報酬系物質』を得て幸せ(快楽)を得ようとする行為には、シビアな目を向ける必要があるのです。
馬並師匠
さる
- うつとEDは密接に関係している。
- 女性はセロトニン合成が男性よりできない体質にある。
- 女性受刑者の約7割が薬物乱用。
カカオチョコレートの効果とは
ただし、チョコレートにはEDを改善する効果が期待できるかもしれません。下記の記事に書いたように、
カカオチョコレートに含まれるフラバノールが血行促進をし、ポリフェノールには抗酸化作用があります。勃起の仕組みを見てみましょう。
- STEP.1エッチな刺激
- STEP.2副交感神経興奮
- STEP.3NO(一酸化窒素)放出
- STEP.4cGMP増加
- STEP.5陰茎海綿体平滑筋弛緩
- STEP.6勃起
という流れが勃起の仕組みです。先ほどの生活習慣病のところで『血行不良はEDの原因である』ということを書きましたが、その血行がよくなれば、逆にEDの予防・改善となります。
また、抗酸化作用があるものを摂り入れれば、先ほど出た『酸化ストレス』の原因である活性酸素を除去することができます。その記事に書いた文献にも、
▼心臓病に罹患するリスクを減らす場合がある。心臓血管系の動きを活発にし、血液の流れを改善する。2014年、学術誌『心臓血管系』に掲載された論文によれば、日々の食事にダークチョコレートひとかけを足すと、血液の流れが14~23%改善される。
とありますが、心臓血管系の動きを活発にし、血液の流れを改善するのですから、まさしくチョコレートに含まれるフラバノールやカカオポリフェノールは、EDの予防・改善に有効なんですね。
しかしもちろん過剰摂取には注意が必要です。どんなにいい食事も過剰摂取は毒になりますからね。『鬱病のための食事と栄養療法』にもこうありますが、
心理的に問題を抱えている人への食事療法は、精製砂糖と精製粉製品などを欲しくさせる物質を取り除き、栄養のある食べ物を増やすことによって、食事全体の改善をすべきです。
低GI食品、低炭水化物食品を意識し、血糖値に過度な起伏を作らないように心がけましょう。低GI食品については下記の記事に書きましたので併せてご確認ください。
馬並師匠
さる
- カカオチョコレートに含まれるフラバノールが血行促進をし、ポリフェノールには抗酸化作用がある。
- その作用がEDに効果的。