シジミは精力アップに効果がある?
シジミには、メラトニンの分泌を調整して睡眠障害を改善したり、動脈硬化を引き起こすホモシステインの生成を抑制するビタミンB12が豊富に含まれています。それらの働きがEDの予防と改善に繋がっています。
馬並師匠
さる
しじみは生きた肝臓薬
下記の記事に、『EDに有効な食材』、あるいは『精力増強に有効な栄養素』について書きましたが、今回は『しじみ』の持つ効果について特化してまとめていきます。
シジミと言えば、『お酒の後に飲む』シジミのみそ汁などが有名ですが、その理由はシジミに含まれる『オルニチン』というアミノ酸が、肝臓を強化してくれるからですね。肝臓というのは、解毒する役割を果たしてくれますから、アルコールや有害物質などを取り入れた場合、この肝臓で解毒を行います。しかしその解毒作用が多すぎると、肝臓に負担がかかります。そこで、オルニチンのような肝機能を強化する栄養素が必要不可欠となるのです。
お酒を飲み、アルコールの解毒作用で肝臓を使った後は、シジミのみそ汁を飲んでオルニチンを摂り入れ、肝臓をいたわる。これによって健康的な生活を維持することを期待できるんですね。
『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
シジミ 『生きた肝臓薬として評判が高まるばかり』
シジミは貝類のなかでもビタミンB12が抜群に多く、マンガン、タウリン、グリコーゲンも含有。これらはすべて肝機能の維持にかかわります。オルニチンというアミノ酸の強肝作用も昨今話題で、『生きた肝臓薬』として評判が高まっています。
体内でのおもなはたらき
ビタミンB12、マンガン、亜鉛、グリコーゲンは、肝臓の正常な代謝や幹細胞の合成を助けます。
一緒にとりたい食材
オレンジ、ピーマン
ビタミンCが活性酸素を消去して、シジミの強肝作用を補助する。
出てきたキーワードは、
- オルニチン
- 亜鉛
- グリコーゲン
- タウリン
- マンガン
- ビタミンB12
ですね。
馬並師匠
さる
- しじみは生きた肝臓薬。
しじみの主な栄養成分
では、『カロリーSlism』で『シジミの栄養素』を検索し、最も目立つ栄養素をピックアップして掲載しましょう。
ビタミンB12 | 8.11ug |
---|---|
鉄 | 0.69mg |
亜鉛 | 0.27㎎ |
銅 | 0.05㎎ |
マンガン | 0.2mg |
この中で、ずば抜けているのはビタミンB12です。後の栄養素は他の食材と比べればそう多くはありませんが、それでも含有されていることは評価の対象です。例えばマンガンを見てみましょう。
牡蠣 | 0.08mg |
---|---|
ショウガ | 1.2mg |
シジミ | 0.2㎎ |
しかし、牡蠣よりは圧倒的に多いですね。このマンガンも、不足すると精子に影響する性ホルモンの合成能力が低下したりして、何かと性機能に影響が出ます。詳しくはショウガの記事に書きましたので、併せてご確認ください。
それから、亜鉛も見てみましょう。
牡蠣 | 13.2mg |
---|---|
ウナギ | 1.5mg |
シジミ | 0.27㎎ |
牡蠣と比べると40分の1以下ですね。ウナギと比べても5分の1です。亜鉛の働きに関しては先ほどの牡蠣の記事に書きましたので、併せてご確認ください。しかし、全く含有されていない食材もありますから、評価の対象です。亜鉛は『セックスミネラル』ですから、
とう働きをしてくれます。シジミで亜鉛の働きを強く感じることは難しいですが、しかし例えば、『カキフライ』と一緒に『シジミのみそ汁』などを飲むとどうでしょうか。そういう考え方で、食材を合わせて食べることで、精力増強に有効なパワーフードを見つけることができるようになります。
『しじみの味噌汁の作り方 – 使えるレシピ』
- 精子の量を増やす
- 前立腺の働きを助け、生殖器官の発達を促す
馬並師匠
さる
- 『カキフライ』と一緒に『シジミのみそ汁』を飲むと効果が高い。
群を抜くビタミンB12含有量
しかしまあ、何と言ってもビタミンB12ですね。この含有量は、食材の中でずば抜けています。例えば、『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
ビタミンB12の含有量(可食部100g中)
シジミ | 68.4ug |
---|---|
牛レバー | 52.8ug |
アサリ | 52.4ug |
牡蠣 | 28.1ug |
サンマ | 15.4ug |
圧倒的に1位ですね。シジミ20個で13.7ug摂取できます。
では、このビタミンB12というのは下半身に有効なのでしょうか。『あたらしい栄養事典』にはこうあります。
ビタミンB12 赤血球の生成に不可欠 神経系の働きも正常に
(省略)また、神経細胞内の核酸やたんぱく質を合成し、中枢神経や末端神経など神経系の機能を正常に働かせ、生体リズムを整えるホルモン、メラトニンの分泌を調整するため、睡眠障害の改善にも有効。動脈硬化を引き起こすホモシステインの生成を抑制する働きや、アルツハイマー病の予防改善効果などでも注目されています。
注目したいのは、
- メラトニンの分泌を調整して睡眠障害を改善する
- 動脈硬化を引き起こすホモシステインの生成を抑制する
という部分ですね。下記の記事に書いたように、睡眠とEDという問題は密接に関係しています。良質な睡眠がとれないと、交感神経が優位になり、それがEDの原因となるばかりか、更なる睡眠障害の原因となります。睡眠も勃起も、副交感神経が優位になる必要があるからですね。
記事にもあるように、メラトニンには、睡眠をコントロールして、男性機能を維持・回復させる男性ホルモンや酵素の産生を促し、更に強力な抗酸化作用を持っています。このメラトニンの力をうまく使えば、睡眠障害も勃起障害も改善できる可能性があるのです。
更に、動脈硬化の予防ですね。動脈硬化はまさに、EDと切っても切り離せない関係です。むしろ、EDはある種の動脈硬化ですからね。
- 首や頭の血管で動脈硬化=脳梗塞、脳血栓
- 心臓の冠動脈が動脈硬化=狭心症、心筋梗塞
- 腎臓の動脈硬化=高血圧、腎不全
- 足の動脈硬化=ASO(閉塞性動脈硬化症)
そして、
- ペニスの動脈硬化=ED(勃起不全)
だと言っていいのです。動脈硬化の症状は、最初に最も細くデリケートなペニスの血管の変調、つまりEDとしてあらわれます。
- STEP.1ペニスの動脈1~2㎜
- STEP.2心臓近辺の動脈3~4㎜
- STEP.3脳近辺の動脈5~7㎜
ですから、最初にペニスの血管の変調があるんですね。だからそういう順番になります。動脈硬化の最初に、まず一番細くデリケートなペニスの血管が変調し、EDとなり、その後に心臓や脳の太い血管に変調があるということです。
従って、この動脈硬化を防ぐ働きがあるビタミンB12を多く摂取できるシジミは、EDの予防・改善とは無関係ではないということになりますね。ですから、先ほど言ったように、
- シジミのみそ汁+カキフライ
だとか、
- シジミのみそ汁+バクダン丼
といった組み合わせで食事を摂れば、かなり強力な精力増強&血管メンテナンスが出来るということになります。
お酒の後にシジミのみそ汁を飲んで肝臓をいたわるのと同じように、もし精力減退気味だと感じることがあれば、このような厳選した食事を摂って、体を強化するようにしてみましょう。
馬並師匠
さる
- シジミのビタミンB12含有量は圧倒的に1位。
- ビタミンB12がメラトニンの分泌を調整して睡眠障害を改善し、更に動脈硬化を予防してEDも予防する。