勃起力が向上する食事や栄養素ってどんなものがある?
基本的に、EDの予防・改善と精力増強に役立つ栄養素というのは、
- 血行改善
- 抗酸化
- 精力増強
という大きな3つのジャンルに分けられます。この3つの効果がある栄養素を摂ることを意識すれば、効果を実感できるということですね。
馬並師匠
さる
目次
勃起力を向上させる食事のまとめ
勃起力を向上させる食事としては、下記の記事に書いたものをご覧いただくといいでしょう。この記事にEDの予防・改善、精力増強につながるあらゆる食材や栄養素についてまとめました。
それらを簡潔にまとめるとこうなります。
抗酸化・血栓予防・血流改善
- アリシン:ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ
- 硫化アリル:ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ
- セサミン:ごま
- オレイン酸:アボカド、アーモンド
- ビタミンA:柿、ミカン
- ビタミンC:柿、ミカン、バナナ、レモン
- ビタミンE:アーモンド、ブルーベリー、アボカド、うなぎ
- タンニン:柿
- アントシアニン:ブルーベリー、リンゴ、黒ごま
- β-クリプトキサンチン:ミカン
- クロロフィル:青りんご
- フラボノイド:リンゴの果肉
- ポリフェノール:バナナ、レモン
- マンガン:ショウガ
疲労回復・体力強化・精力増強
- ムチン:ネバネバ食材(ヤマイモ、納豆、オクラ等)
- 亜鉛:牡蠣、ごま、うなぎ
- ビタミンB1:すっぽん、うなぎ、ヤマイモ
- アルギニン:すっぽん、卵、ヤマイモ
テストステロンの増強
- ビタミンE:アーモンド、ブルーベリー、アボカド、うなぎ
- アリシン:ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ
- 根菜類:ゴボウ、ニンジン、朝鮮人参
馬並師匠
さる
- 勃起力を向上させる食事のまとめを確認する。
EDに効く食事の3大要素
基本的に、EDの予防・改善と精力増強に役立つ栄養素というのは、
- 血行改善
- 抗酸化
- 精力増強
という大きな3つのジャンルに分けられます。この3つの効果がある栄養素を摂ることを意識すれば、効果を実感できるということですね。勃起の仕組みを見てみましょう。
- STEP.1エッチな刺激
- STEP.2副交感神経興奮
- STEP.3NO(一酸化窒素)放出
- STEP.4cGMP増加
- STEP.5陰茎海綿体平滑筋弛緩
- STEP.6※動脈血大量流入
- STEP.7勃起
という流れが勃起の仕組みです。このうち、※の部分に働きかけることができるということですね。
馬並師匠
さる
- EDに効く食事の3大要素は血行改善、抗酸化、精力増強である。
血行改善
まず血行改善ですが、血液がドロドロであれば、ペニスに血液が流入しなくなります。すると勃起の条件が整わないことから、EDとなるわけです。ですから、血行が良くなるような栄養素を摂り入れることは、EDに役立つということなんですね。
特に注目したいのは玉ねぎなどのネギ類ですね。これに含まれる、
- アリシン
- 硫化アリル
などには血行促進効果があるので、積極的に食べていきたいのです。
馬並師匠
さる
- アリシンや硫化アリルで血行促進をする。
抗酸化作用
また抗酸化作用ですが、EDというのは2つのストレスによって引き起こされる病気でもあります。それが、
- 社会的ストレス
- 生物学的ストレス
の2つです。このうち前者は一般に知られている精神的な負担のことですが、後者の場合は『酸化ストレス』といって、活性酸素から攻撃を受けている状態のことを言います。
活性酸素は様々な要因によって体内に生み出されるものです。
- 水質汚染
- 大気汚染
- 農薬・殺虫剤などの化学物質
- 電磁波を発生する電化製品
- 経済不安
- 健康不安
- 人間関係のストレス
- 過度な運動
- 紫外線
- 食事
この活性酸素は、神経や細胞を攻撃し、様々な悪影響を与えます。シミやシワを引き起こし、また癌細胞の発生を促すこともあります。毛母細胞やコラーゲンがダメージを負うと、薄毛になる可能性もあります。
まさに、人間の体を衰退させる原因物質ですね。この活性酸素が、EDの原因ともなるのです。もう一度勃起の仕組みを見てみましょう。
- STEP.1エッチな刺激
- STEP.2副交感神経興奮
- STEP.3※NO(一酸化窒素)放出
- STEP.4cGMP増加
- STEP.5陰茎海綿体平滑筋弛緩
- STEP.6動脈血大量流入
- STEP.7勃起
という流れが勃起の仕組みなのです。※の部分ですね。酸化ストレスを負うと、神経や細胞が傷つき、NOの出が悪くなります。すると、勃起の条件が整いません。したがって、体を『酸化』から守る抗酸化作用のある栄養素は、EDの予防・改善に有効だといえるんですね。
- STEP.1体内の活性酸素が多くなる酸化ストレスが高くなる
- STEP.2活性酸素が神経や血管の細胞を傷つける
- STEP.3神経や血管から十分なNOが出なくなる
- STEP.4血管が拡張しづらくなる
- STEP.5血管に十分な血液が送り込まれなくなる
- STEP.6勃起しなくなる
活性酸素は有害物質?
では、この活性酸素というものは一体何のために存在するのでしょうか。本当に忌み嫌うべき対象の、単なる有害物質なのでしょうか。
『根本から治す 奇跡のアトピー治療』にはこうあります。
主犯は『活性酸素』だった
(省略)私たちの体には、細菌やウイルスなどの異物が体の中に侵入すると食細胞が動員されて、これらの異物を食べてしまう仕組みがありますが、異物が次から次へと侵入してくると食細胞は大忙しになります。
食細胞は、その都度、異物を追いかけては食べるという動作を繰り返すのです。このとき、いったん満腹になった食細胞が再び食用旺盛になるためには、先に食べた異物を溶かしてしまわなくてはなりません。この役割を持つのが活性酸素です。したがって、活性酸素自体は人間にとって不可欠な存在なのです。
活性酸素自体は、体内に入った異物を溶かすために必要不可欠な物質なんですね。では、これは『あっていい』のか『なくていい』のか、一体どちらなのでしょうか。抗酸化作用のある栄養素を摂ってこの活性酸素を除去すると、問題は起きないのでしょうか。
『根本から治す 奇跡のアトピー治療』にはこうあります。
しかし、問題はこれから先にあります。活性酸素にはジキルとハイドのような二面性があったのです。活性酸素が体内で増加しすぎると、勢い余って自分の身体の組織をも攻撃してしまうことがわかったのです。
つまり、『体内で増加しすぎると』悪さをするんですね。自分の身体の組織まで攻撃するようになってしまいます。エネルギーがあまり余って、そのエネルギーの持っていきどころがなくなって悪さをするイメージですね。例えば以下のように、
- 体内に異物発生→活性酸素が溶かす→仕事を終えた活性酸素は消滅する
という流れが存在していたらいいのですが、実際には、
- 体内に異物発生→活性酸素が溶かす→行き場のなくした活性酸素が身体の組織を攻撃しだす
という流れができてしまっているんですね。
活性酸素とジヒドロテストステロン
実はこのような動きは他の要因を考えたときにも見られる光景です。例えば、男性型脱毛症(AGA)の原因は、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンです。ジヒドロテストステロンは、成人になるまでは『性器形成』の為に働いてくれるのですが、成人以降、やることがなくなり、髪の毛を軟毛化(弱弱しく)させてしまうのです。
従って、AGAで悩む男性のほとんどはこのジヒドロテストステロンを恨んでいます。老化の原因となる活性酸素を目の敵にする女性たちと同じですね。
ジヒドロテストステロン(活性酸素)め!お前さえいなければ!
という風に、敵視しているのが現状です。とにかく、活性酸素というのは『増えすぎると毒になる』ということがわかりました。そしてそれはEDの原因ともなるのです。ということで、なるべく抗酸化作用のある栄養素を摂り、増えすぎた活性酸素を除去し続けることが、アンチエイジング(抗老化)の為に役立つのです。
抗酸化作用のある栄養素
その抗酸化作用のある栄養素が、上記に記載したものです。特に目立つのは、果物と野菜です。抗酸化作用のある栄養素は、実はあまりサプリメントから摂取してはいけないのです。下記の記事に書いたように、
『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。
ベータカロテン神話の崩壊
ベータカロテンはビタミンAが2つ結合した抗酸化物質で、野菜や果物のがん予防効果の主要因と推測されました。(中略)そこで、米国やフィンランドで、大規模な研究が行われました。たとえば肺がんを減少させる効果があるのではないかと期待されたのです。一方の被験者にはベータカロテンとビタミンAを、他方にはニセ薬(プラセボ)を与えて調査を続けました。
すると、約1万8千人の喫煙者などの肺がんリスク者が参加した米国の結果では、喫煙者で肺がん発生率が28%、死亡率で17%高くなったのです。約3万人が参加したフィンランドで、肺がんになる危険率が18%も上昇しました。
(中略)ともかく、野菜や果物から摂るのはいいのですが、サプリでは摂りすぎになり危険が高まります。
サプリメントで摂取すると『過剰摂取』に繋がり、『癌のリスクを高める』結果が出ています。これは医療の最先端にいる専門家たちには数年前からすでに常識になっていて、医師たちの間では、『抗酸化物質をサプリメントで摂るのはやめた方がいい』という話になっています。
しかし、相変わらず野菜や果物から摂取することは推奨されています。上に記載したものは果物と野菜ばかりですから、積極的にあのようなものを食べていきたいんですね。
馬並師匠
さる
- 抗酸化作用のある栄養を摂る。
- 抗酸化物質をサプリメントで摂るのはやめた方がいい。
精力増強(テストステロン)
またテストステロンですが、そのはたらきとして挙げられるのは、
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
ということ。ですから、この男性ホルモンの生成を助けるビタミンE、アリシン、根菜類等の食材や栄養素を摂れば、精力増強に役立ちます。
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 性欲を高める
- 皮脂の分泌を促す
- 体毛の発育を促す
『男性機能を高める本 (精力減退は酵素不足が原因だった)』にはこうあります。
また、アーモンドやピーナツ、スジコ、イクラ、ウナギ、モロヘイヤ、アボカド、煎茶、抹茶などに多く含まれるビタミンEは、ホルモン分泌の司令塔である脳の視床下部の働きを活発にし、テストステロンの生成を助けます。抗酸化作用もあり、動脈硬化を予防して男性機能を強化します。
ビタミンEは抗酸化作用もあり、テストステロンの生成も助けるので、積極的に食べていきたいですね。
また、肉食、ベジタリアンについての記事も書きましたので、併せてご確認ください。
馬並師匠
さる
- ビタミンE、アリシン、根菜類等の食材や栄養素を摂ればテストステロンの生成を助けられる。