ポリネシアンセックスはED改善に効果的?
はい。
ポリネシアンセックスは、社会の秩序が完成してから自然に乖離してしまった、男女間の『距離』を埋めるための、一つの有効な手段だと考えられます。したがって、人によってはとても効果的だと言えます。
馬並師匠
さる
ポリネシアンセックスとは?
まず、ポリネシアンセックスについてWikipediaで調べてみましょう。
参考 ポリネシアン・セックスWikipedia射精よりも精神的な交わりを重視し、通常は数秒しか持続しない男性のオーガズムが長時間持続する。ポリネシアン・セックスには様々な方法がある。
- 性行為は5日に1回程度とし、残りの4日は性器を刺激しない愛撫だけに留めて気分を高める。
- 前戯に最低1時間かけ、また陰茎を膣への挿入後 30分はピストン運動を行わず、抱擁や愛撫に留める。(ただし、男性に勃起力が無くなりそうなとき、女性に性感が無くなるときは動きが必要)
- 個体差があるが、オーガズムの快感の波が次々と押し寄せてくるのが続くという。
- オーガズム後も、性器を結合させたまま抱き合う。
- セックス前に食事を多くは摂らない。
- ゆっくり行為に集中できる日の午前中がよい。
- 固定電話機の受話器を外す、携帯電話機の電源を切るなど、行為に集中できる環境を作る。
- 最適体位は、互いの骨盤をつけるものとなる。
- 女が仰向けになり、男は右をベッドにつけ、半身を起こす。
- 男の左脚を女の両脚の間に挟み、女の右足は男の腰の左に乗せて、互いの脚を絡ませる。
基本的には、『ゆっくり時間をかけて行うセックス』の考え方ですね。女性と違って男性は射精をしたら気分が変わってしまいますので、焦ってセックスをし、急いで挿入をすると早漏的にすぐに射精してしまい、女性がオーガズムを得ることができません。
ただ、気にすることはありません。男性とは、元々そのようにプログラミングされているものなのです。それを無理やり変えようというのは、とても難しいこと。例えば人間の体は、飢餓時代を乗り越えるために、脂肪を蓄えやすくなっています。そして、脂質と糖質の入った食事がとても美味しく感じるようになっています。
これはもはや、『太るように初期設定されている』ようなものですよね。人間がダイエットに目覚めたのはつい最近の話で、長い歴史をかけて見れば、生き延びる能力があるのはやせ細っている人よりも、恰幅がいい人。ですから、この長い時間をかけて構築された細胞や脳の反応には、なかなか抗うことはできません。
同じように、『尖端』が怖かったり、『臭いのきついもの』に異臭を感じたり、『高い場所』が怖いのも同じようなプログラミングが関係しています。それらは往々にして、人間の命を脅かしてきました。したがって、我々は現在、そのような要素に触れるとき、拒絶反応を示すようになっています。
これも、なかなか抗うことはできません。そしてできなくていいのです。その自己防衛本能があるからこそ、人はこうして生き延びてきたのです。
馬並師匠
さる
- ポリネシアンセックスとは『ゆっくり時間をかけて行うセックス』。
- 男性とは、早漏的にすぐに射精するようにプログラミングされているもの。
なぜ男性は急いで挿入し、早漏になるのか
では、男性が焦ってセックスをし、急いで挿入と射精をしようと思うのは、一体なぜなのでしょうか。『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女』にはこうあります。
衝動的で激しい男の性欲には、はっきりした目的があるー人類という種の存続だ。自分の種を繁栄させるために備えていなければならない条件がある。性欲が強烈で、なかなか衰えないこともそのひとつだ。セックスのチャンスはいつどこで訪れるかわからないし、いざというとき、敵が潜んでいるのではと思って気が散るようでは困るのだ。
『男は敵につかまったり、殺されるのを避けるために、短い時間で何度もオーガズムに達する必要がある。』
これが人間の男が長い時間をかけて構築されたプログラミングなのです。原始時代、男はこのようにして『交尾』をしてきました。アメリカのキンゼイ研究所によると、社会の束縛がなければ、たいていの男は何人もの女と関係を持とうとするし、実際のところ人類がこの世に出現してからというもの、社会の8割は乱交型だったといいます。
『ソクラテス・イエス・ブッダ―三賢人の言葉、そして生涯』にはこうあります。
宮殿で、若き王子シッダールタはこの世のすべての楽しみを満喫していた。仏伝によれば、遊女はあらゆる肉体の快楽を惜しみなく与え、香りの良いお風呂を用意し、王子が特に好んだ入念なマッサージを施した。ちょうど17歳の時、自ら従妹のヤショーダラー王女と結婚した。また習慣に従い、ハーレムを設けた。王子は肉体の快楽も贅沢も拒絶しなかった。
13年間、気前よく与えられる快楽の極致を味わいつくした。乱痴気騒ぎを控えることもなかった。王子が仏法を求めるためにすべてを捨てることを決めたのも、まさにお祭り騒ぎの晩の翌日であった。
その晩、楽士や踊り子や遊女たちを交え、王子は酒池肉林のあらゆる楽しみをいやというほど味わいつくし、挙句の果て半裸の女性たちの前で眠ってしまった。目覚めた時、宮殿のほかの人々はまだ眠っていたのだが、彼らの眠っている姿が死体の山にしか見えず、ひどく動揺した。
これは、『ブッダ』の少年時代の話です。
敬虔な仏教徒は思わず隠蔽したくなるような事実ですが、あのブッダであっても、悟りを開くシッダールタ少年だった時代は、このような乱痴気騒ぎを行っていたのです。
仏教だけではありません。下記の記事に書いたように、ユダヤ教やイスラム教で今も行われる『割礼』とは、皮をかぶっているから自慰行為をする。だから割礼をしてそれを阻止しようということで始まった儀式です。
マスターベーションが『悪癖』であることを前提とした習慣だということですね。したがって、ユダヤ教の流れをくむ男性たちは、
- ダヴィデ
- ソロモン王
- イエス・キリスト
皆例外なく割礼をしました。
割礼をすることで、ペニスを見るたびに、痛みを思い出して自慰する気分を萎えさせようとする、一種の条件づけ療法だったんですね。これで、人間の男にどれだけ強い性衝動が秘められているかが分かりましたね。そうまでしないと、人間は性衝動に打ち克つことができないと考えられていたのです。
ですから、仏教の一部では今でもニンニクの摂取を認めません。ニンニクには、性的欲求を強める力があるからですね。
馬並師匠
さる
- 男は敵につかまったり、殺されるのを避けるために、短い時間で何度もオーガズムに達する必要がある。
- たいていの男は何人もの女と関係を持とうとするし、実際のところ人類がこの世に出現してからというもの、社会の8割は乱交型だった。
男のセックスは電子レンジ、女のセックスはオーブン
『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女』にはこうあります。
男のセックスは電子レンジ、女のセックスはオーブン
男のセックスは、たとえて言うなら電子レンジであるースイッチを入れると同時に最大出力で加熱をはじめ、調理が終わったらぱっと消える。だとすれば女の性衝動はオーブンだろうー最高温度に上がるまで時間がかかるが、なかなか冷めない。
このようにして、人間の男女の性的指向は、時間をかけてそれぞれ構築していき、徐々にずれが生じてしまったのです。それゆえ、やれ『早漏』だとか、『心因性ED』とかいう問題が浮上するようになりました。
例えば早漏ですが、先ほどの記事に書いたように、『挿入1分以内に射精』をすることがそうだと言いますが、それは女性が『オーブン型』だからそう思うだけですよね。別に男性は『電子レンジ型』なのだから、それでもいいのです。女性さえ同じタイプであれば、早漏という概念も存在しません。
同じように、心因性EDもそうです。下記の記事に書いたように、心因性EDというのは主に、女性から感じるプレッシャーや、女性との経験によるトラウマが原因である場合が多いわけです。
- SEXの時に与えられる緊張やプレッシャー
- 過度に期待される性器や性的なサービス
- 一度目のSEXでの失敗経験によるトラウマ
- 過去に断られた経験によるトラウマ
しかしそれって、『女性のことを満足させられない自分』に劣等感を覚えるからこそ、起きる現象ですよね。そう考えると、『女性が男性に求めているものがある』ということが浮き彫りになります。
そして、『それを満たせなかった』から心因性EDとなった。しかしそれもまた同じように、女性が男性に求めなければそうはならなかったわけですよね。
『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女』にはこうあります。
しかし一夫一妻制が確立すると、男が本来持っている激しい性格が、男女間に軋轢を生むようになった。
とありますが、これは浮気のことを言っているのでしょう。しかし、『男女間に軋轢ができるようになった』ということは、『それまでは軋轢がなかった』ということを裏打ちしているわけです。その中で、なぜ軋轢が生まれるようになったかというと、『社会のルール』が形成されたからなんですね。
馬並師匠
さる
- 男のセックスは電子レンジ、女のセックスはオーブン。
- 一夫一妻制が確立すると、男が本来持っている激しい性格が、男女間に軋轢を生むようになった。
人間は元々チンパンジー同然
日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうあります。
一般の動物は、育てやすい季節に出産を行えるように発情期というものが脳の中にプログラミングされているが、人間の場合はいつでもセックスが可能だ。これは、脳の中の大脳皮質が深く関係している。
生殖に関するメカニズムを担っているのは脳幹にある視床下部であるが、人間の場合は大脳皮質の前頭連合野も性行動に深く関係している。
もし、視床下部だけに性行動が支配されているとしたら、人はひたすら欲望の赴くままにセックスを求めて、
社会的な秩序はあっという間に崩壊してしまう。
人間というものは、本来いつでもどこでも、動物のようにSEXを求めて、性行為をしてしまうものなのです。しかし、発達した前頭連合野によって、それを抑止することができているんですね。
ただ、この前頭連合野は、『社会が崩壊しないように定めたルール』という束縛によって『後で発達したもの』であり、それまでは視床下部が本能のままに人間を衝き動かしていたわけです。そう考えると、男性は別に視床下部だけで生きているときだったら、
- 浮気
- 早漏
- 心因性ED
といった現象に悩まされないで済んだかもしれません。しかし、ルールができて、『それを破ってしまってはいけない』という『使命』を課せられて、自分を揺り動かす本能と戦いながら、これらの問題と向き合っていなかなければならなくなったのです。
色んな人とセックスしたいけど、それは倫理的にまずいし…
とか、
電子レンジ的にすぐに射精したいけど、それって早漏ってやつだし…
とか、
女性って男と同じような方法では快楽を覚えないんだ…
といった具合に、本能と現実との『乖離(かいり。離れている距離)』にあたふたし、うまい具合に折り合いをつけて立ち回らなければならなくなったのです。
そう考えたとき、この『射精よりも精神的な交わりを重視し、通常は数秒しか持続しない男性のオーガズムが長時間持続する』ポリネシアンセックスという考え方は、なかなか有効です。
馬並師匠
さる
- 人間というものは、本来いつでもどこでも、動物のようにSEXを求めて、性行為をしてしまうもの。
男女間の乖離を埋める一つの有効な手段
『女医から学ぶあなたの魅力が10倍増すセックス』にはこうあります。
焦らないで、挿入のタイミング 男の言い分と女の言い分
前戯段階から何度もオーガズムに達する女性と違って、男性がオーガズムを得られるのは、射精の瞬間のみ。ですので、男性陣の中には『セックスは挿れてなんぼ』とばかりに挿入を焦ってしまう人もいるかもしれません。
チンコがマンコに擦れるというだけでも気持ちいいことは確かです。しかし、女の子が求める挿入のタイミングは、そのときの気分や体調、または普段からの好みによってだいぶ異なります。感じ方もまったく変わってくるのです。せっかくなのですから、最高に気持ちいいタイミングでの挿入が望ましいですよね。
男性がオーガズムを得られるのは、射精の瞬間のみ。それゆえ、射精よりも精神的な交わりを重視することで、女性の『オーブン型』セックスの土俵に入ることができ、女性満足度は高く引き上げられるのです。
また、下記の記事に書いたような『ノン・エレクト法』と同じような効果も得られます。ノン・エレクト法(逆接的心理療法)とは、勃起してはいけない、というムードを創り上げることで、そこに背徳感を生み出し、『駄目といわれると余計燃える』、という人間心理をうまく利用した、ED治療の心理療法です。
ポリネシアンセックスのような、
- 射精してはいけない
- 挿入してはいけない
という『焦らす』ようなセックスは、ED気味である男性機能を、復活させる可能性を備え持っています。ポリネシアンセックスは、社会の秩序が完成してから自然に乖離してしまった、男女間の『距離』を埋めるための、一つの有効な手段だと考えられます。
馬並師匠
さる
- ポリネシアンセックスは、社会の秩序が完成してから自然に乖離してしまった、男女間の『距離』を埋めるための、一つの有効な手段。